【死霊館】シリーズ
悪魔・悪霊が人々を襲う!
『死霊館』シリーズとはどんな映画?
実在した霊的怪奇事件と霊能力者ロレイン・悪魔学者エドのウォーレン夫婦の活躍を元に制作されたホラー映画シリーズです。
制作は、ジェームズ・ワンが努めています。
物語の年代は、今の所、1950年代〜1970年代という設定です。
映画の内容は、いずれも悪霊や悪魔が人に危害を加えて苦しめたり、殺したりする恐ろしいお話です。
そこで、霊能者や聖職者、呪術医などがその恐ろしい存在に立ち向かう!といった感じです。
大変おもしろいホラー映画シリーズですが、作品は時系列順に公開されてる訳ではなく、過去にさかのぼった話になったり、バラバラです。
あるいは、スピンオフだったり正当な続編だったり、本シリーズの主役であるウォーレン夫婦が出演していない(または殆ど出番なし)作品もあります。
そんな感じで、ちょっと、作品数とか観る順番、分かりづらいですね〜^^;
ですが私なども公開順番とか関係なく、バラバラに鑑賞していますが、あまり問題なく鑑賞を楽しめています。
公開されてる作品、またはこれから制作予定の作品を以下に簡単にまとめてみます↓
『死霊館』シリーズ
作品名 | 公開年 | 舞台年代や出演等 |
---|---|---|
死霊館 | 2013年 | 1971年:ウォーレン夫妻活躍 |
死霊館 エンフィールド事件 | 2016年 |
1977年:ウォーレン夫妻活躍 |
???(制作/公開予定) | 2020年予定 | 1980年:ウォーレン夫妻活躍の可能性 |
『アナベル』シリーズ
作品名 | 公開年 | 舞台年代や主演等 |
---|---|---|
アナベル 死霊館の人形 | 2014年 | 『死霊館』の前日譚。アナベル人形の話。 |
アナベル 死霊人形の誕生 | 2017年 | 『アナベル 死霊館の人形』の前日譚。 |
アナベル 死霊博物館 | 2019年 | ウォーレン夫妻がアナベル人形をなんとかする話。 |
『死霊館のシスター』シリーズ
作品名 | 公開年 | 舞台年代や出演等 |
---|---|---|
死霊館のシスター | 2018年 |
『死霊館 エンフィールド事件』の前日譚。 |
??? | ??? | とにかく制作予定とのことです。 |
その他のスピンオフ作品
作品名 | 公開年 | 舞台年代や出演等 |
---|---|---|
ラ・ヨローナ 〜泣く女〜 | 2019年 | 『アナベル 死霊館の人形』に登場したベレス神父が出ている。 |
The Crooked Man | 未定 | 『死霊館 エンフィールド事件』に登場した”へそ曲がり男”の話の予定。 |
死霊館
作品解説・あらすじ
2013年製作の米ホラー映画です。
実話を元にした映画で、劇中に登場する超常現象研究家のウォーレン夫妻も実在する人物です。
彼らが1970年代前半に実際に体験した怪奇事件のお話です。
まず冒頭、1968年、ウォーレン夫妻(ロレイン&エド)が、3人の看護師から相談を受けています。
彼女たちの一人が所持する人形に、7歳の少女アナベル・ヒギンズが取り憑き、怪奇現象を起こしているのではないかというのです。
しかし、ウォーレン夫妻の見解では、少女の霊の仕業などではなく、もっと強力な、例えば悪魔の仕業ではないかと推測!
アナベル人形は、ウォーレン夫妻が引き取り、自宅の霊物保管室に保管されました。
しかし、このアナベル事件、どう解決したかのシーンは描かれていません。
ウォーレン夫妻の人物紹介の一環だったのでしょう。
それに、このアナベル人形、後にいくつもの続編にも登場します。
舞台は変わり、その数年後、ある夫妻と5人の娘たちからなる7人家族が新居に引っ越してきます。
最初はどこの家庭にも見られる子沢山一家の賑やかで楽しいムードでしたが、少しづつ怪現象起こり始めます。
何かが壁を叩く音、就寝中、何かに足を掴まれる、愛犬の変死、家に鳥が体当たりするなど...。
怪奇現象は、一家を脅かす程エスカレートし、妻キャロリンは、ウォーレン夫妻に接近、彼らに助けを求めます。
別の悪魔憑き事件で疲弊している夫妻(特にロレイン!)でしたが、正義感の強い妻ロレインは、この話を受ける事にしました。
ウォーレン夫妻は、協力者に警察官のブラッドと、エドの助手で機器に詳しいドルーと共に、7人家族のペロン家に到着します。
まず、何がこの一家に取り憑き、脅かしているのか調査開始!
霊視能力を持つロレインは、魔女の悪霊の存在に気づきます。
さあ、ウォーレン夫妻は、このペロン一家を救う事はできるのか?!
といった展開となってまいります。
感想
まず、主人公ウォーレン夫妻(エドとロレイン)は大変魅力的だと思いました。
エド役のパトリック・ウィルソンとロレイン役のヴェラ・ファーミガは、魅力ある俳優さんですものね。
特にヴェラ・ファーミガは、大変品がある美しさを持った女優さんだと思いました。
劇中でも、事件解決の度に、命を削られる程の恐ろしい目に遭いながらも苦しむ人々のために戦う姿勢は感服しました。
あと、悪霊に取り憑かれた人間がリアルに表現されていると思いました。
(容易には抑え込めない怪力など)
個人的には、悪魔/悪霊系ホラーの傑作で、大変楽しめました。
この本作から、続編やスピンオフが続々と制作されてゆく訳ですから、このホラー映画シリーズの人気の高さが伺えますね。
主な登場人物/キャスト
- ロレイン・ウォーレン
エドの妻で、霊能力を持つ正義感の強い女性 / ヴェラ・ファーミガ
- エド・ウォーレン
ロレインの夫で悪魔研究家。 場合によっては除霊も行う事ができる、なかなかタフでもある有能な男性。 妻ロレインと同じく正義感が強いが、怪奇事件解決の度に霊能力を駆使して疲弊しきっている妻を心配している / パトリック・ウィルソン
- キャロリン・ペロン
ロジャーの妻で5人の娘の母。 今回の怪奇事件でウォーレン夫妻に助けを求めた / リリ・テイラー
- ロジャー・ペロン
キャロリンの夫。 特にこれといった特徴はない普通の男性 / ロン・リビングストン
- アンドレア・ペロン
ペロン家の長女 / シャンリー・カズウェル
- ナンシー・ペロン
ペロン家の次女。 メガネっ娘 / ヘイリー・マクファーランド
- クリスティーン・ペロン
ペロン家の三女。 ショートカットで、就寝時、よく悪霊に足を掴まれていた / ジョーイ・キング
- シンディ・ペロン
ペロン家の四女。 寝ながら歩く美少女 / マッケンジー・フォイ
- エイプリル・ペロン
ペロン家の五女。 オルゴールのような物を拾い、何かに話しかけていた / カイラ・ディーヴァー
- ジュディ
エド&ロレインの娘。 霊が見える時がある様子 / スターリング・ジェリンズ
- ブラッド
ハリスヴィル署の巡査。 ヒゲをたくわえた元気な男で、今回のペロン家事件解決のため、ウォーレン夫妻と同行した / ジョン・ブラザートン
- ドルー
エドの助手で、機器に詳しそうな日系人 / 後藤ヒロキ
死霊館 エンフィールド事件
作品解説・あらすじ
2016年公開の米ホラー映画です。
『死霊館』の続編です。
この作品は、実際に1977年のイギリスのエンフィールドという町の、ある家で起きた怪奇事件を元に制作されています。
舞台は、1977年のイギリス・ロンドンのエンフィールドという町です。
この町に住む、シングルマザー・ペギー・ホジソンと4人の子供達。
ある日から、子供達は家の中で怪現象に遭遇するようになります。
おもちゃが勝手に動き出したり、子供が天井に貼り付けられる幻想を見たり、謎の人影など...。
そして次女に至っては、なにか、霊に取り憑かれた状態になる時もあります。
この怪奇現象はひどくなる一方!!
ペギー一家は、向かいの親しい一家に助けを求めます。
そして警察沙汰になり、教会のツテで、ウォーレン夫妻に連絡することに。
しかし、ロレイン・ウォーレンも悪魔や夫の死の幻想や予知夢を見たり、まいっている様子です。
故に、ペギー一家の怪現象の調査を最初は躊躇しますが、エドにも諭され、ペギー達の所に調査に向かうことになります。
大変正義感の強いロレイン&エドは、彼女達をほっとく訳にはいかなかったのです。
そして調査の結果、どうも、ペギーの家の前の住人である老人の霊が家に取り憑いていると思われましたが...。
悪魔研究家であるエドが、恐ろしい存在と事実を突き止めます!
”霊に取り憑かれている”なんて生易しいものではなかった!
その事実とは!?
そして、ウォーレン夫婦は、ペギーと4人の子供達を救い、無事に生きて帰ることができるのか!?
といった展開となります。
感想
私は前作『死霊館』を観ずにこの作品を鑑賞したのですが、楽しく観れました。
そしてまず、この映画、怖いです...。(同じシリーズの『ラ・ヨローナ』も怖かったですが...)
古代の悪魔が薄暗い所から出てきたり、ビビらせてくれます^^;
”怖い”ということ。
まず、このシリーズ、基本、悪魔との戦いなんですね。
それは、幽霊払いより危険で熾烈を極めるものなのです。
それがしっかり描かれていると思います。
ですので、緊張感があって、2時間13分があっという間でした。
また、主人公ロレイン・ウォーレン役のヴェラ・ファーミガは、とても品のある美しさがあって、魅力的でした!
彼女の魅力も死霊館シリーズの見所の一つだと思いました。
この『死霊館』シリーズは、まさに、現代のホラー映画の金字塔とも言えますね!
(この記事を書いている時点で、『死霊館のシスター』を観ましたが、もっと怖かったです...^^;)
ホラー好きな方には、非常〜におすすめの作品です!
主な登場人物/キャスト
- ロレイン・ウォーレン
霊能力者。娘が一人いる / ヴェラ・ファーミガ
- エド・ウォーレン
ロレインの夫で悪魔研究家。なかなかのタフガイ / パトリック・ウィルソン
- ペギー・ホジソン
4人子を持つシングルマザー / フランセス・オコナー
死霊館のシスター
作品解説
2018年公開の米ホラー映画です。
『死霊館』シリーズ作品で、『死霊館』の前日譚です。
特に『死霊館 エンフィールド事件』と深い繋がりのある作品です。
内容としては、大昔、ある修道院で召喚されてしまった上級悪魔をなんとかしないと!といった感じです。
主演はタイッサ・ファーミガという女優さんで、なんと、ロレイン・ウォーレン役のヴェラ・ファーミガの妹さんです。
舞台は1952年のルーマニア、聖カルタ修道院。
物語はここから始まります。
2人の修道女がなにやら、“何か”と対峙している様子。
そのうちの一人が負傷していて、薄暗い部屋に引きずり込まれます!
その際にもう一人の若い修道女ヴィクトリアに何かの鍵を託します。
のっけから恐ろしい展開!
窓まで逃げるシスター・ヴィクトリア!
しかし、恐ろしい”何か”が追ってきます!
このシスター・ヴィクトリア、なんと、ロープで首を巻き、窓から飛び降り自殺!!
修道院では決してあってはならない事!
神への冒涜!いったい、なにがあったのでしょうか!?
なぜ、彼女は自殺しなければならなかったのでしょうか!?
そして、舞台は移り、ヴァチカン ー。
ヴァチカンは、この事件を”怪事件”とみなし、バーク神父に事件現場である、ルーマニアの聖カルタ修道院への調査を命じます。
その際、同行することになったのが、まだ終生誓願をしていない若い見習い修道女アイリーンです。
2人は事件現場であるルーマニアの聖カルタ修道院に向かいます。
そして、現地近くに住む青年フレンチと出会い、彼に修道院を案内してもらうことになります。
しかし、あの聖カルタ修道院は、現地の人々は誰も恐ろしがって近づかないそうです。
修道女が修道院窓から自らロープを首に巻きつけ飛び降りバンジー自殺など不吉も不吉、原因不明となれば尚のこと、誰もが恐れるのは当然のことです。
そして一行は、修道院に到着し、バーク神父は院長に事の経緯を説明します。
しかし、この院長もなんか、顔が見えないし、雰囲気が不気味!
とにかく、アイリーンとバーク神父の2人は一日泊まり、明日から色々調査することに。
フレンチは帰り、数日後に2人を迎えることになったのですが...。
まず、帰宅途中のフレンチが、修道院近くの墓地で怪現象に遭遇!
謎の修道女を見かけたり、得体の知れない”何か”に襲われたり!
バーク神父、アイリーンにも恐ろしい怪現象が襲います!
2人は確信します。
やはり悪魔がからんでいると!
バーク神父は古い書物から、この修道院で大昔に召喚されたある悪魔の存在を突き止めます。
それは、前作『死霊館 エンフィールド事件』でも現れた悪魔と同一の者!
悪魔尼僧ヴァラク!
地獄の公爵の異名を持つ由緒正しき上級悪魔です。
こんな魔物を、人の手で払うことなどできるのでしょうか!?
こんな手の付けられない有様で、修道院と修道女はどうなっているのか!?
そして、アイリーンは、バーク神父は、フレンチは、助かるのか!?
といった展開となります。
感想
まず、怖いです。
薄暗い修道院内がシーンのほとんどを占めているのですが、怪奇現象、悪魔やら幽霊やら死体やらで観る者を恐怖させます。
まさに、人を怖がらせるために作られた、生粋のホラー映画という印象です。
また、『死霊館』シリーズの一つである本作ですが、他の2作を観なければ楽しめない、という事はない感じです。
確かに世界観は同じで、お話も繋がっていますが、本作だけの鑑賞を楽しめるようになっています。
(それに死霊館シリーズ、時系列バラバラですしね、他作品、あとから観てもいいんですよ)
ホラー好きな方には、大変おすすめの作品です。
主な登場人物/キャスト
- アイリーン
見習いの修道女 / タイッサ・ファーミガ
- バーク神父
悪魔払いの経験あり / デミアン・ビチル
- フレンチ
聖カルタ修道院近くの地元青年 / ジョナ・ブロケ
- シスター・ヴィクトリア
聖カルタ修道院で自殺した修道女 / シャーロット・ホープ
- シスター・アオナ
聖カルタ修道院の若い修道女 / イングリット・ビス
- ロレイン・ウォーレン
霊能力者。※ちょっとだけ出演 / ヴェラ・ファーミガ
- エド・ウォーレン
悪魔研究家でロレインの夫。※ちょっとだけ出演 / パトリック・ウィルソン
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