狂覗【ミステリースリラー映画】
中学教師が校内で重傷で発見された事で、無人の教室で荷物検査する事になった教師達により、生徒もろとも隠された実態が暴かれてゆく恐怖を描く。
その真実とは?!
作品解説・あらすじ
2017年公開の日本のミステリースリラー映画です。
『超擬態人間』の藤井秀剛さんが監督/脚本/撮影/編集を担当しています。
中学校教師が校内で口を塞がれ傷だらけの瀕死の重傷で発見された事で、科学教師を始めとした5人の教師が、体育の授業で生徒不在の教室で荷物検査をする事により、隠された実態が暴かれてゆく恐怖を描いた作品です。
まず冒頭。
校長が、校長室と思われる部屋で、縛られて口を塞がれ全身傷だらけの男性教師を発見します。
そこで、問題視した校長と教頭は、科学教師の森先生にこの件に関しての調査を任せます。
しかしこの森先生、どこか陰険でやや攻撃的な癖のある男のようです。
大丈夫でしょうか...?
この森先生、なんと、体育の授業中の生徒不在中の教室で彼ら生徒の荷物検査を秘密裏に行う事を決めます!
休職中で出勤したばかりの谷野・橋本・片山・管先生ら、全部で5人の教師で抜き打ち荷物検査開始!
しかし、始めた内からこの教師達の人間的問題が垣間見え始めてまいります。
まず谷野先生は、何があったか、妄想を見てよく怯えます!
橋本先生は、ぶっきらぼうで常に仏頂面...どうしたというのでしょう?
片山先生は、どこか陰湿で裏がある感じ...。
管先生は、徐々に挙動不審に!
比較的まともで冷静に見えるのは、癖があると思われた森先生くらいでしょうか?
しかし、この人も何か問題のある男のようですが...。
この教師達、大丈夫でしょうか?!
こうして、続けられる荷物検査ですが、ありえない物も発見されてゆきます!
ただの荷物検査が、狂ってまいります!
果たして、問題なのは教師なのか、ある生徒なのか?!
その結末とは?!
といった展開となってまいります。
感想
教師達が後ろめたさによる葛藤を外部(他の教師や生徒)に向けあっているように見え、細かいやり取りも毒々しく異様に見えました。
しかし、その点も見所でした。
そして、面白いのは、教師の名前が実在する政治家の名前に似ているという点です。
この辺は、日本の社会風刺が反映されているように思えました。
責任逃ればかりし私利私欲を貪る政治家(教師)達の犠牲にされる国民(生徒)のような構図にも見えましたが、もっと複雑に描かれている感じもしました。
それと、実態が暴かれるにつれ、徐々に狂ってゆく教師達が面白かったです!
本作の製作全般を担当された藤井秀剛監督は、見た目はちょっと恐い感じの方ですけど、お話を聞くと大変楽しい方でした。
(ツイッターのスペースにて)
好き嫌いはっきり言われる感じの方で、作品にも表れているのかと思いました。
それにしても、終盤は想像も付きませんでした!
主な登場人物/キャスト
- 谷野 十
本作主人公。 何らかの学校の問題で休職していたと思われるが、復帰した教師。 まだ精神が病んでいるようで、時々妄想を見て苦しんでいる。 荷物検査に参加 / 杉山 樹志
- 森 由紀夫
科学教師で、今回の抜き打ち荷物検査を提案した人物。 谷野先生の先輩のようである。 荷物検査に参加 / 田中 大貴
- 橋本 瑞穂
綺麗だが愛想があまりよくない感じの女性教師。 荷物検査に参加 / 宮下 純
- 片山 さつみ
一見、お固い感じの女性教師。 荷物検査に参加 / 坂井 貴子
- 管 直樹
やや落ち着きのない印象の男性教師。 口がしゃくれて取り乱す面も。 荷物検査に参加 / 桂 弘
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