【エイリアン】シリーズ
【エイリアン】シリーズは、大変恐ろしい殺戮地球外生物・エイリアンに襲われる恐怖を描いたアメリカのSF映画シリーズです。
現在、全部で6作品が制作/公開されています。
この6作品は、世界観が同じで、凶悪な宇宙生物:エイリアンをめぐる1つの壮大な物語となっております。
その、エイリアン作品の概要と、作品それぞれの前半までの解説と感想を記述してまいります。
☆【エイリアン】シリーズ作品一覧
作品名 | 公開年 | 作中の時系列 | 配信状況 |
---|---|---|---|
プロメテウス | 2012年 | 2089〜2094年 | U-NEXT(見放題) |
エイリアン コヴェナント | 2017年 | 2104年 | U-NEXT(有料レンタル) |
エイリアン | 1979年 | 2122年 | U-NEXT(見放題) |
エイリアン2 | 1986年 | 2179年 | U-NEXT(見放題) |
エイリアン3 | 1992年 | 2270年 | U-NEXT(見放題) |
エイリアン4 | 1997年 | 2470年 | U-NEXT(見放題) |
エイリアンって、どんな生物?
外見
頭は細長く、眼は見当たりません。
全体的に骨骨しく細身で黒っぽく、暗闇では目立たなくなっています。
また、尻尾があり、口は刃物のような鋭く長い牙がぎっしりと生えています。
そして、なんと!口の中にも口があります。
これが素早く伸びるので大変危険です!
そして、直立しているタイプ、四足歩行のタイプもいます。
性質
性格は、大変凶悪・凶暴です。
それは、地球に実在する猛獣の比ではありません。
動くものは、片っ端から食い殺そうとしてきます。
まさに、知的生命体を抹殺するための生物兵器!!
鳴き声は甲高く、金切声のような感じです。
(キーだとか、シャーみたいな)
そして、最も恐ろしいのは、体液です。
なんと、金属をも溶かしてしまうほどの強酸性体液なのです!
ですので、おそらく、エイリアン達に硫酸などぶっかけても、平気のへーさ、彼らにとっては水みたいなものでしょう。
このエイリアンの血、人間が浴びたら大変なことになります。
ですので、近づいて迂闊に傷を付けるのも危険なのです。
生態
エイリアン・クイーンという大きな個体の女王がたくさん卵を生みます。
その中から、大きな虫のような擬幼虫?(フェイスハガー)が誕生します。
その擬幼虫が、別の生物に取り付き、幼体を産み付けます。
その幼体(チェストバスター)が育ち、宿主たる生物を食い破って出てきます。
成体は、宿主の生物の特性を大きく受け継ぎます。
(例:人間なら2足歩行、犬なら4足歩行で素早い等)
さらに、成体の中には、大きくて繁殖能力のあるエイリアン・クイーンに育つ個体もあります。
(条件は分かりません..)
エイリアン
作品解説・あらすじ
1979年公開の米/英SFホラー映画です。
のちの【エイリアン】シリーズ第1作となります。
監督はリドリー・スコットです。
主人公:リプリーとクルー達7人は、巨大な宇宙貨物船:ノストロモ号(全長なんと334m!)で、他の星の鉱物を積み、地球へ帰還する所から物語は始まります。
クルー達は、コールドスリープから目覚め、もうすぐ地球へ帰れることを喜び合うわけです。
しかし、この束の間の喜びは、のちに地獄のぬか喜びへと変わります。
船のホストコンピュータ(マザー)が、近くの小惑星から、知的生物信号をキャッチ!
クルー達は嫌々ながらも、その小惑星を調査することになります。
(知的生命信号をキャッチした時は、調査しなければならない雇用契約になっていたため)
船長のダラスとケイン、ランバートの3人が船外調査を行います。
そこで見たものはなんと、宇宙船と異星人の遺体、そして、無数の変な卵!
ネバネバしてデカくて、大変不気味な卵です。
この卵、見てみますと、パカ〜〜っと開いてきます。
その開いた卵の中を、よせばいいのに、ケインが覗き込みます。
その時、卵の中から生物が飛び出し、ケインの顔にしがみつきます!
ヘルメットのシールドを溶かし、完全に顔に食らいつき、ケインは失神!
ダラスとランバートはケインを担ぎ、急いで船へと戻ります。
3人が船内に入る時、リプリーが”危険だ”ということで、なかなか入れてもらえなかったが、とりあえず、船内に戻れた3人。
この時、ダラスとランバートは、リプリーの取った行動が大変気に入らなかったと思います。
私も観てて思ったものです。”リプリー、早く3人を入れてあげろよ!”と....。
しかし、後にリプリーの判断は正しかったことが、壮絶なる現実をもって証明されます。
さあ、一方、ケインの容態は?
この、ケインの顔に張り付いた、カブトガニとエイをかけ合わせてグロくしたようなこの生物、剥がれません!!
脚部を切断しようと試みたら、なんと、体液が飛び散り、床に流れ落ちた体液は、何層にも渡り、床を溶かしたのでした。
この生物(フェイスハガー)の体液は、強い酸でできているようです。
それも、強力な金属かなんかで造られている宇宙船の床を、何層にもわたり溶かしてしまうなど、その強さ、硫酸どころの話ではありません。
しかたがなく、ケインから引き剥がすのを断念します。
しかし、しばらくして、この生物、ケインの顔から勝手に剥がれ落ち、死んでしまいました。
この死んだ生物の処分をめぐり、リプリーと科学主任のアッシュが揉めますが、ケインは意識を取り戻し、元気になりました。
しかし、ま〜たリプリーはクルーと揉めました。
まったく、彼女はトラブルメーカーですね〜。
しかし、彼女の判断は、今回も間違ってはいなかったのです。
それはさておき、元気になったケインとクルー達みんなで食事です。
みんなも喜んでおります。
さあ、変な生物も嫌なことも忘れて飯だ飯!!
と、その時!ケインが急に咳き込み悶絶!!
そしてなんと、ケインの腹を突き破り、生物の幼体(チェストバスター)が出現!
船内のどこかへ消え去ってしまいました。
そして、ケインは帰らぬ人となってしまいました...。
ケインの腹を突き破った幼体らしき生物(誰が名付けたか、チェストバスター)、大きさはせいぜい数十センチほど、見た目はツチノコの皮剥いでグロく凶悪にした感じでしょうか。
(しかし、なんという凶悪かつ奇妙な生態の生物でしょう!)
さあ、緊急事態です。
クルー総出で(総出っていっても6人しかいないけど)、あの凶悪生物を探し出し、駆除しなければなりません。
しばらく捜索し、クルーの一人が何やら皮のようなものを見つけます。
これは、まさか!
と、クルーの一人、ブレッドが大きく成長した生物(エイリアン)に襲われます!
わああああ!こいつ、口の中に口がある!!神様あああ!!
そう、ブレッドが発見したこの皮は、チェストバスターが脱皮した抜け殻だったのです。
これでクルーは残り5名となってしまいました。
さあ、リプリー達5人+リプリーの愛猫ジョーンズは、無事に地球に帰還することができるのか!?といったお話となります。
感想
宇宙空間に取り残された宇宙船という逃げ場のない限られたキャパで、凶悪生物から逃げ回る様はまさにスリルがありました。
そして、この凶悪生物”エイリアン”は、成長もしていくわけです。
さらに、クルー達の中には”人”ではない何かもいて、一筋縄ではいかない。
そういう所もあり、スリル満点のSFホラー作品です。
特撮も、当時(1979年)としては、かなり斬新で高い技術だと思います。
そして、リプリー(演:シガニー・ウィーバー)のナチュラルな美しさも印象的です。
この映画で彼女は有名女優になるわけですからね。
(当時の彼女は30歳前後だったと思います)
色々な賞の受賞もしてますし、評論家らの評価が大変高い作品でもあります。
主な登場人物/キャスト
- ダラス船長
リーダー的存在 / トム・スケリット
- リプリー
主人公。ややぶっきらぼうで頑固 / シガニー・ウィーバー
- ケイン
副長。明るい感じのいい人 / ジョン・ハート
- アッシュ
科学主任。なんかうさんくさい人 / イアン・ホルム
エイリアン2
作品解説・あらすじ
1986年公開の米SF映画です。
監督は、巨匠ジェームス・キャメロンです。
”エイリアン”の続編となります。
前作”エイリアン”で、唯一の生存者・リプリーは、宇宙貨物船・ノストロモ号からの脱出で、脱出ポッドの中で宇宙をさまよっていました。
物語はここから始まります。
地球の近くを漂っていたリプリーは、偶然にも、探査挺により発見され、救助されます。
(愛猫ジョーンズも一緒!)
そこで、宇宙ステーションでリプリーに告げられたのは、57年間漂流していた事実!そして、実の娘の死でした。
そして、リプリーは、ノストロモ号の企業関係者に、何があったのか、事の経緯を説明するのですが、信じてもらえず、精神異常の診断を受けることに...。
そこへ、どーもうさんくさい企業関係者・バークが、リプリーにエイリアンの卵のあった惑星に造られた施設の連絡が途絶えてしまったので、その調査の同行を条件に、無罪に帰することを持ちかけます。
最初渋りますが、エイリアンの悪夢を見たりして、トラウマになって苦しんでいるリプリーは、エイリアン殲滅目的を条件に取引に応じます。
そして、エイリアンを根絶やしにすべく、海兵隊の小隊とともに出発します。
(猫のジョーンズは今回はお留守番ニャン)
その移動中、色々と登場人物の紹介があります。
まあ、ほのぼのとした中だるみ状態といいますか、一息つけるといいますか、いい感じです。
アンドロイドのビショップ、いざとなると頼りになるヒックス伍長、青二才将校・ゴーマン中尉、お調子者のハドソン二等兵、男まさりのマッチョ女子・バスケスなどなど..。
しかし、エイリアンの恐ろしさを知っているのはリプリーただ一人...。
海兵隊員達に、改めてエイリアンの殲滅を懇願します。
しかし、ほとんどの隊員達には、その必死の訴えは伝わらなかったようです。
なんか、油断してふざけている。(特にお調子者のハドソン!)
ですが、ヒックスとバスケスには、リプリーの全身全霊の訴えが届いたようです。
(すでにこの2人、リプリーを見て、これは命がけの戦いになると覚悟したようです)
惑星に向かうメンバーは、リプリーを入れて十数人ほどでしょうか。
海兵達はしっかりとした武装をしています。
さあ、惑星施設に到着し、ここで探索を始めるわけです。
誰もいない!?ひどい有様です...。
(そこでなんと、生き残りの少女も発見します)
しかし、見通しはとてつもなく甘すぎました。
(リプリーさえも。。。)
卵だけではないんです。
そして今回、一匹だけではないんです。
あの凶悪殺戮生物が、何百匹といるのです!
そして、卵があるということは、それを生む”何か”も存在するということなのです!
さあ、エイリアン殲滅隊VS.凶悪エイリアン軍団の戦いが始まります。
なにせ、このエイリアン2のキャッチフレーズは、”今度は戦争だ!”ですからね。
(CMでもやってましたしね)
海兵隊は、大きくてゴツい機関銃を携えて、こちとら敵を叩くが本業よ!と言わんばかりに、ドシドシ敵を叩いてまいります。
銃(ガン)、銃(ガン)、ガンガンガン!!とエイリアンどもにかまします。
戦死者も続々と出てきます。
しかし、エイリアン達に恐怖心は微塵もなく、10倍返しで攻めてきます!
そしてお約束、裏切り者も出てきて、さらにやっかいです。
こんな絶望的状況下で、リプリー達は無事にエイリアンを殲滅し、この小惑星から脱出などできるのか!?
といったお話の流れとなります。
感想
今作は、”逃げる”から、”戦う”という趣旨となり、アクション要素が強くなり、派手な戦闘シーンが楽しかったです。
エイリアンの侵入を食い止めるため、施設内の要所要所に設置した自立型機関銃も次々とエイリアンを撃退したり、パワーローダー(運搬ロボット)を使って、エイリアンのボス(エイリアン・クイーン)をぶん殴ったりと、様々な戦闘シーンが楽しめました。
そして、施設内をどんどんエイリアン軍団に取り囲まれるという絶体絶命の緊張感もあり、中盤からさらに面白くなってきます。
(マイケル・ビーン演じるヒックスもカッコよかった^^)
それと、小惑星施設内で生き残っていた少女・ニュートも可愛らしかったですね。
私の中では、最も面白いSF映画の一つとなりました。
しかし、一つ残念なことに、次回作”エイリアン3”にも、このハデなアクション性を求めてしまうと、”エイリアン3”は、少し落胆してしまうかも知れないということです。
(私はそうでした)
主な登場人物/キャスト
- エレン・リプリー
主人公。航海士 / シガニー・ウィーバー
- ニュート
エイリアンに両親を殺された少女 / キャリー・ヘン
- ビショップ
ナイフ芸がうまい / ランス・ヘンリクセン
- ヒックス伍長
冷静かつ勇敢な兵士 / マイケル・ビーン
- ハドソン上等兵
お調子者 / ビル・パクストン
- バスケス上等兵
タフな女兵士 / ジェニット・ゴールドスタイン
- ゴーマン中尉
新米将校 / ウイリアム・ホープ
- ドレイク二等兵
血気盛んな兵士 / マーク・ロルストン
- エイポーン軍曹
鬼軍曹 / アル・マシューズ
- フェッロ伍長
女性操縦士 / コレット・ヒラー
- バーク
ウエイランド社のお目付け役 / ポール・ライザー
エイリアン3
作品解説・あらすじ
1992年公開の米SF映画です。
”エイリアン2”の続編となります。
監督は、デヴィッド・フィンチャーです。
前作で、エイリアンに侵略された小惑星:LV−426から命からがら脱出したリプリー達4人(リプリー、ヒックス、ニュート、ビショップ)が、脱出挺の中でコールドスリープしている状態から物語は始まります。
本当なら、4人はこのまま地球に帰還できるはずだったのです。
しかし、なんらかの謎のトラブルで起動が外れ、流刑惑星に墜落する羽目に!
リプリー、今回も脱出後不運に見舞われます。
(リプリー、地球に帰れる日が来るのだろうか....)
何ということか、ニュートもヒックスも墜落で命を落とし、ビショップも修復不可能なくらいに破壊されてしまいます。
この惑星の施設の溶鉱炉で2人は火葬されます.....。
ところで、この惑星には囚人が数十名ほどいて、全員男性です。
その中に、女性はリプリーただ一人...。
これは、例えるなら、数十匹の猫の集団のど真ん中に、マタタビを放り込んだに等しい!
しかし、施設のリーダーの指揮もあって、混乱は収まります。
そんな中、リプリー達の宇宙船の中に、エイリアンの擬幼生(フェイスハガー)が隠れていました!
どうやら、前作”エイリアン2”で、脱出挺にいたエイリアン・クイーンが産み残した卵があったようです。
このフェイスハガーが取り付くのは(確か)犬だったような気がします。(昔1回しか見てないので;)
エイリアンは取り付いた生物の特性を継承するようです。
ですので、今回のエイリアンはとにかく速い!(確かそうだと思います)
さあ、リプリーは、今回も脱出できるのか!?
といった、まあ、毎度のパターンですが、そういう流れとなります。
感想
まず、不満!
エイリアン1〜2を楽しく観てきた私にとっては、不満の残る作品となりました。
まず、なぜヒックスと、特にニュートを殺す!?(怒)
次回新作(エイリアン5?)が制作されるとしたら、ぜひ2人を返していただきたい!という気持ちです。
もうひとつ、戦闘シーンがあまりない!武器もない!
派手で多彩な戦闘シーンが満載だったエイリアン2とどうしても比べてしまいました。
制作サイドからすると、原点回帰、また”エイリアン”のように逃げ回る・襲われる恐怖を描こうとしたわけだと思いますが、アテが外れたように思います。
あんまり怖くないですしね。
ラストも、個人的には気に入りません!
それでいて、制作費は、前作”エイリアン2”の倍以上という不思議...。
ですがまあ、この感想は、あくまで私の主観、個人的な感想に過ぎません。
(私はグロくて派手な映画を好みますし、それほど趣味がいいとは言えませんし)
この”3”を観ておけば、驚愕のラストが分かりますし、後の続編・エイリアン4にも繋がります。
エイリアン4は、また違った面白さがあります!
主な登場人物/キャスト
- エレン・リプリー
主人公。元航海士 / シガニー・ウィーバー
- ジョナサン・クレメンス
まじめな刑務所医師 / チャールズ・ダンス
エイリアン4
作品解説・あらすじ
1997年公開の米SF映画です。
監督は、ジャン=ピエール・ジュネです。
舞台は、リプリー達が囚人惑星に墜落し、命を落とした時から200年後の世界です。
連合軍科学者達は、リプリーの血を手に入れ、なんと、リプリーのクローンを作ります。
しかし、ただのクローンではありません。
死の直前、リプリーは、エイリアンクイーンの幼体を体内に宿していたからです。
連合軍の目的は、リプリーのクローンに、クイーンを産ませることです。
相変わらず人類は進歩がない...、またひどい目にあうでしょう。
研究宇宙船で生まれたリプリークローン。
彼女は、リプリーの8番目のクローンなので、リプリー8号です。
(それで、他の7体は....?)
このリプリー8号、記憶の一部と外見は、リプリーそのものです。
しかし、驚異的身体能力と治癒力を有しており、なんだか好戦的になってます。
(元々リプリーは短気ではありましたが)
エイリアン・クイーンの血が入っているので当然でしょうか。
あと、なんだか、以前より痩せて、髪が長くなったせいか、色っぽくなった感じですね〜。
そして、研究員は他にもエイリアン・ウォーリアー(普通の成体エイリアン)も復元させてしまってます。
と、ここでお約束のバイオハザード!
エイリアン達は、自分たちの強酸性血液を使い、床を溶かして脱走!!
研究員達も襲われ死亡!
リプリーも脱走します。そこで、宇宙貨物船クルー達と仲間になります。
クセのある連中だと思いましたが、なかなかいい奴もいる感じです。
さあ、リプリーと貨物船クルー一行は、無事に地球に逃れることができるのか!?
といった話の流れとなります。
(いい加減、リプリーを地球に帰してやれよ!といった話でもあります)
感想
今回は、ホラー要素が強くなり、残酷でグロいシーンが多いです。
それだけではありません。
泳ぐエイリアンや、エイリアンと人間のハイブリットなど、様々なエイリアンが楽しめます。
そして、壮絶感動のラストが!!
個人的には、”2”に次ぐ大好きな作品です!(”3”は個人的にあまり好きじゃないです)
主演のシガニー・ウィーバーもかなり体を張った作品と聞きます。
あと、コール役のウィノナ・ライダーもかわいいですね^^。
良作です。おすすめのSF映画の一つです。
主な登場人物/キャスト
- リプリー8号
リプリーのクローン / シガニー・ウィーバー
- アナリー・コール
宇宙貨物船の新米女性クルー / ウィノナ・ライダー
- ロナルド・ジョナー
宇宙貨物船クルー。粗野なタイプ / ロン・パールマン
- ドム・ブリース
宇宙貨物船機関長。車椅子に乗っている / ドミニク・ビノン
プロメテウス
作品解説・あらすじ
2012年公開の米/英SF映画です。
監督は、シリーズ初作品:エイリアンの監督を努めたリドリー・スコットが再びメガホンをとっています。
この作品は、”エイリアン”の前日譚です。
エイリアンの前日譚は、3部作構成で制作されるとのことですので、本作がその第1弾ということになります。
(※第2弾:エイリアン コヴェナントも公開されてますが、U-NEXTではまだ見放題作品ではありません(2020年3月末時点))
本作品はおもしろいのですが、話がちょっと難しいんですよ。
”種の起源”(多分、人間のことかな)を探るのが目的と、エイリアン誕生の謎の一部が明かされる内容となっております。
まずプロローグです。
人型の大きな異星人らしき者が、どこかの星だか分かりませんが、岩だらけの場所で、黒い液体のような物を飲んで、体が粉々に崩れていく所から始まります。
このシーンだけでも”なんだ!?”って感じです。
シーンは変わり、西暦2089年の地球。
主人公のエリザベス・ショウ博士とパートナーのチャーリー・ホロウェイは、星図の書かれた謎の遺跡を発見します。
そこで、またあのウエイランド社が、専門調査団を編成、エリザベスも加わり、宇宙船・プロメテウス号でその星図の場所へ行き、人類の起源とやらを探求することとなります。
それにしても、このウエイランド社、エイリアンシリーズを通して登場しますが(エイリアン4以外)、劇中ではどういう存在かといいますと、
- エイリアン: ノストロモ号の所有企業で、知的生命体が発見された場合、何かあればクルーより、そちらの方の物的証拠の取得を優先するように、アンドロイドに命じていた。
- エイリアン2: エイリアンが繁殖していた小惑星LV-426に施設を作り住人に探索させ、住人がエイリアンの襲撃を受けほぼ全滅した。
- エイリアン3: エイリアン・クイーンの子を宿したリプリーを拉致し、エイリアン・クイーンを手に入れようとした。
このように、この企業のせいで、リプリーを含めて大勢の犠牲者が出てしまいます。
(逆に言えば、作中の出来事を作っている)
まさにブラックもブラック、究極のブラック企業なので、これ〜〜〜〜〜っぽっちも信用できないのです。
今回の調査の旅でも、プロメテウス船内の監視役として、ウエイランド社の重役と思われる女性・メレディス・ヴィッカーズ(演:シャーリーズ・セロン)が同行します。
美人ですが、高飛車で感じのいいタイプではないですね〜。
しかしまあ、資本出しているのは、この真っ黒企業のウエイランド社です。悔しいが仕方がない。
総勢17人のクルー達は、プロメテウス号に乗り込み、レッツラゴーと、旅立つのでした。
そして、その何があるか分からない謎の星に到着します。
(この時、エレン・リプリーはまだ1歳だった...)
岩山と砂だらけの星ですが、謎の遺跡発見!
強大な嵐(地球上では考えられないほどの規模のすごいやつ)に見舞われながらも、調査団は、謎の遺跡の侵入に成功します。
中は、巨大な迷路!
そして、中には、異星人と思しき巨人(作中ではエンジニアと呼ばれる)の遺体が!?
また、壁面には、頭の長い人型の絵....頭の長い....!?
床には、エイリアンの幼体・チェストバスターを大変細くしたような変な生物がいるし...。
妙な装置もあるし、謎だらけです。
(こりゃあ、後々ほとんど助からない匂いがプンプンします)
そして、アンドロイドのデヴィットも、どうも行動が怪しくて、遺跡内で内緒に変な黒い液体ちょろまかすし、今ひとつ信用できません。
さあ、そんな感じですが、どうも大嵐が接近中とのことで調査は一時取りやめ、船に帰還することとなります。
しかし、この黒い液体が船内を恐怖に陥れます!
遺跡内の巨人....長っ細い変な生物....頭の長い人間....そして黒い液体の恐怖!!
さあ、エリザベス達プロメテウスクルーは、危機を乗り越え、人類の起源やエイリアン/異星人の謎を解き明かし、無事にこの危険な星から脱出できるのか!?
といった展開となります。
そう、今回は、危険を回避しながらの難解な謎の解明となり、それは困難を極めるのです。
感想
まず、プロメテウス号がリアルでカッコいい!
船内部も素晴らしいです。
(模型、欲しい!!)
これに乗って、宇宙探索してみたい!という気になってしまいます。
そして、ちょっと謎が難しいですね。
この作品だけでは全ての謎は解明されません。
続編2作ですべて解明されるでしょう。
実は私は、この映画、エイリアンの前日譚とは知らずに観ました。
しかし、途中でエイリアンとの繋がりが見えてきて、気づきました。
そう、この作品は、エイリアン誕生の秘密にも触れているのです。
それと、ゾンビやら怪物やらエイリアンやら巨人やらも出てきておもしろくなってきます。
(私はこの映画は3回観ています)
そして、約130億の制作費がかかっている大作なので、特撮はすべてハイレベルです。
この作品もおすすめできるSF映画です。
主な登場人物/キャスト
- エリザベス・ショウ
主人公。学者。ややふてぶてしい / ノオミ・ラパス
- デヴィット
好奇心旺盛なアンドロイド / マイケル・ファスベンダー
- メレディス・ヴィッカーズ
ウエイランド社から派遣された高飛車な監視役 / シャーリーズ・セロン
- ヤネック
プロメテウス号の船長 / イドリス・エルバ
- ピーター・ウエイランド
ウエイランド社の社長。なんか企んでる / ガイ・ピアース
- チャーリー・ホロウェイ
学者でエリザベスの恋人 / ローガン・マーシャル=グリーン
エイリアン:コヴェナント
作品解説・あらすじ
2017年公開の、米英合作のSFホラー映画です。
『エイリアン』シリーズの前日譚『プロメテウス』の続編です。
リドリー・スコットが監督を努めています。
まず冒頭、前作で登場したアンドロイド・デヴィッドとウェイランド社の社長との過去の会話シーンの後、新たな移住に向かって航行している、数千人の冷凍入植者を乗せた宇宙船コヴェナント号の中から物語は始まります。
何らかの衝撃波(ニュートリノ)を受け、船はダメージを受けます。
すぐさま、冷凍睡眠中のクルー達を、アンドロイドのウォルターが目覚めさせます。
しかし、このトラブルで、幾人かの入植者と、主人公ダニエルズの夫であり、船長のジェイコブが命を落としてしまいます。
そんな時、人間が生存可能な謎の惑星を発見!
この惑星を調査するかどうかを新船長クリス指揮の元、クルー達は話し合います。
すでに移住する惑星(オリエガ6)は決まってるのに、その惑星への航行を中断し、どんな危険が待ち受けてるかも分からない星を調査する事に、ダニエルズは猛反対します。
しかし、新船長の命令で、よせばいいものを、惑星調査決定!
もう、特に船長のクリスなどは、惑星への好奇心に支配されている様子!
ダニエルズも、しぶしぶ調査に向かう事に...。
そして、揚陸船で、謎の惑星に上陸しますが、問題発生!
本隊と別れて生物調査をしていた一人・レドワードが踏んづけたキノコのような物の菌を鼻から吸い込み、何かに感染!
一緒にいたカリンは、彼を連れ、揚陸船に戻りますが、レドワードの状態は急激に悪化!
なんと、彼の背中を突き破り、謎の生物が出現します!
本隊の一人も感染し、揚陸船に戻ります。
この謎の感染と謎の凶暴生物により、調査隊は大混乱!
さらに揚陸船も爆発してしまいます。
そしてそんな時、調査隊の前に現れたのは、ウォルターと瓜二つのアンドロイドだったのです!
さあ、調査隊と、この謎のアンドロイドの今後と運命や如何に?!
ダニエルズ達は、この危険な星から生還する事ができるのか?!
といった展開となります。
感想
”エイリアン”の正体が大分理解できた作品でした。
そして、『エイリアン』シリーズお馴染みのアンドロイド、今回も問題を起こすのですが、その暴走ぶりは、シリーズ通して今回最悪!
こんな物を作った人類の罪深さを感じましたね!
後、エイリアンも数種類出てきて楽しめました。
そしてこの後、もう1作制作が予定されて、『エイリアン』にお話が繋がる訳ですね!
楽しみデス!
主な登場人物/キャスト
- ダニエルズ
主人公で、人類移住計画責任者の一人。 それだけに責任感は強い印象 / キャサリン・ウォーターストーン
- ジェイコブ
コヴェナント号の船長でダニエルの夫。 冒頭の衝撃波の事故で命を落とす / ジェームズ・ブランコ
- ウォルター
コヴェナント号のクルーに仕えるアンドロイド / マイケル・ファスベンダー
- 謎の惑星のアンドロイド
ウォルターと同じ姿をしたアンドロイド。 彼は何者で、何故この惑星にいるのか... / マイケル・ファスベンダー
- クリス
コヴェナント号の副船長だったが、ジェイコブの死去にともない新しく船長となった。 謎の惑星調査を強く推した / ビリー・クラダップ
- カリン
クリスの妻で生物学者。 惑星調査時、調査隊と別行動を取り、感染したレドワードを揚陸船に運んだ / カルメン・イジョゴ
- レドワード
警備要員。 惑星調査時、生物調査をするために調査本隊と別れたカリンを警護するため、彼女に同行したが、謎の菌に感染してしまう / ベンジャミン・リグビー
続編について
頓挫していた『エイリアン』シリーズの続編(”5”)ですが、ここにきて、なんと、”3”と”4”はなかった事にして、”3”の冒頭で命を落とした少女・ニュートが主人公の続編が制作予定との事です!
(ターミネーター方式ですね)
これは...うん。
個人的には大変うれしいです。
私の中では、”3”は『エイリアン』シリーズの黒歴史!
何故、あの3人を冒頭で亡き者にする?!
特にニュートがかわいそすぎる!救いがなさすぎる!と思っていましたので...。
このまま順調に制作まで企画が進んで欲しいです。
また、『エイリアン:コヴェナント』の続編ですが、こちらも制作は決定し、企画が進んでいるとの事ですが、いつになるかは、コロナの影響などもあり、未定のようです。
両作とも、今後の進展に期待したいです。
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