【マッドマックス】シリーズ
元警官の主人公:マックス・ロカタンスキーが繰り広げる、カーバイオレンス・アクション映画シリーズです。
現在(2020/4/6時点)、4作品が制作/公開されています。
(全作品を通して、監督はジョージ・ミラーが努めています)
そのうち、マッドマックス、マッドマックス2、マッドマックス サンダードームは、同じ世界観で、マックス役はメル・ギブソンが努めています。
4作目のマッドマックス 怒りのデスロード(原題名:マッドマックス ヒューリーロード)は、リブート作品となり、マックス役はトム・ハーディが努めています。
このシリーズは、核戦争などで社会が崩壊した世界が舞台となっています。
そのような世界の”暴力”を、車を主として、衣装・出で立ちなどで表現している芸術的なシリーズのように思えます。
見所は、やはりカーバイオレンス・アクションと、様々な改造車ですね。
カーチェイスではありません、カーバイオレンスですね。
命の取り合いとなるシリアスな内容ですからね。
とにかく敵は凶悪で強力です。
(敵は荒れた世界での暴走族・武装組織など)
対する戦う主人公・マックスも一匹狼ですが、元警察特殊部隊員で超一級の運転技術を持つタフガイで、敵には全く容赦しません。
車でバッチバチとやり合う訳です!
さあ、この”マッドマックス”シリーズ、全4作品を以下に紹介してまいります。
なお、全シリーズHuluで配信されています。
マッドマックス
作品解説・あらすじ
1979年公開のオーストラリアのカーアクション映画です。
監督はジョージ・ミラーです。
時は近未来(1979年当時から見ての近未来で、正確な西暦とかは分かりません)、暴走族が走り暴れる、荒れた世界が舞台です。
冒頭は、暴走族のメンバーと思われる者の一人、ナイトライダー!が盗難車をかっ飛ばして、追跡するパトカーを蹴散らし悪事を働きます。
(その暴走たるや激しく、並の警官達では手に負えません)
そこで、M.F.P所属の凄腕ドライバーの警官・マックスの出番です。
マックスは、あの暴れ牛の如きナイトライダーを追って追って追い詰めて、クラッシュ!!彼女共々葬り去ります!
しかし、この事が暴走族のリーダー・トーカッターを激怒させます。
マックスとM.F.P警官たちに復讐を仕掛けます。
それにより、マックスは、多くのかけがえのない者を奪われる運命にあります。
物語中盤以降、対暴走車用にフォード・ファルコンXBを改造したマッスルカー・V8/600馬力のインターセプターを駆り、マックスVSトーカッター一味の仁義なき戦いが始まる訳でございます!
脚を撃たれても、手をバイクで轢かれても立ち上がり戦おうとするマックス。
(しかし、メル・ギブソン。なんと初々しい^^)
マックスは、人間性も明日も捨てた!
族どもを葬り去るために!マッドマックスとなったのだ!!
さあ、勝負の行方は!?
といった展開となります。
感想
低予算映画だったとの事ですが、ホントに余計なセットなどは出てません。
舞台のほとんどは広々とした道路ですが、この映画の大ヒットは、あなたも知らない訳ではないでしょう^^。
(バイクを円状に回して丸いタイヤ痕を付ける”マックスターン”もこの映画で流行りましたね!)
暴走族を追い詰めるカーチェイスと、物語終盤の復讐劇は、大きな見せ場です。
暴走族とはいっても、私達の知る感じのものではありません。
強力なリーダーの元、統制されていて、人も容赦なく殺します。
まさに、荒廃した近未来の凶悪暴走殺人集団なのです!
だからこそ、演出が軽くない。
マックスが全ての大切な者たちを奪われ、怒りに染まり復讐する様は、まあ、好き嫌いありますよね。
(私は個人的に”やれやれ!!”みたいな感じでスカッとしました)
みんな本気、骨っぽい、カーアクションも!
カルト化していった作品だけあります。
私個人は、何度も鑑賞している作品です。
あと、2つの続編と、1つのリブート作品が制作されています。
それと、暴走族リーダー・トーカッター役の俳優(ヒュー・キース・バーン)は、”2”のリメイク作品”マッドマックス 怒りのデスロード”でも、敵集団の首領・イモータン・ジョーを演じています。
主な登場人物/キャスト
- マックス
主人公。警察の迎撃班隊員 / メル・ギブソン
- グース
マックスの同僚で親友。タフガイ / スティーブ・ビズレー
- トーカッター
暴走族のリーダー / ヒュー・キース・バーン
- ババ
トーカッター暴走族のメンバー。冷静沈着タイプ / ジョフ・バリー
- ナイトライダー
トーカッター暴走族のメンバー。リーダーからの信頼厚い / ヴィンス・ギル
- ジェシー
マックスの妻 / ジョアン・サミュエル
マッドマックス2
作品解説・あらすじ
1981年公開のオーストラリアのアクション映画です。
”マッドマックス”の続編となります。
今回、マックスの愛車・インターセプターを始めとして、様々な改造車が登場します。
(バギー、六輪車、武装トレーラーなど)
あらすじとしては、妻子を失った元警官の主人公・マックスが石油施設の住人と手を組み、略奪を目論む凶悪暴走武装組織と戦う内容となっています。
冒頭、マックスと暴走集団の一部の連中(狂人ウェズの一派)と小競り合い、その道中、けが人を介抱したことから、石油施設のグループと合流することになります。
ここは石油がたっぷり埋蔵されています!
ゆえに、暴走武装集団に目を付けられ、狙われる羽目に!
結局、石油を汲めるだけ汲んで、暴走集団から逃れようとする作戦に。
マックスは、武装トレーラーをぶっ放し、襲いくる暴走集団を蹴散らしていきます。
しかし、今回の暴走集団は、マックスの妻子・親友の命を奪った暴走族を遥かに凌ぐ規模で、凶悪・強力な連中です。
絶対的なカリスマを持つ強力なリーダー(ヒューマンガス)がしっかり統率しています。
さあ、マックス達は、この凶悪暴走集団から無事に逃れることができるか!?
というお話となります。
感想
まず、極悪集団には、まっっったく容赦ないマックスのタフガイぶりが頼もしくかっこいいです。
それと、暴走武装集団のキャラクター達が大変印象深いです。
モヒカンの凶悪男・ウェズや、筋肉隆々の仮面リーダー・ヒューマンガスなど、後の様々なコミックや映画に大きな影響を残したほどのインパクトです。
この凶悪集団がゴツい改造車で暴走する様は、あまりにも様になっていて、芸術的に写るんですよね。
音楽も世界観と雰囲気に非常にマッチしてて素晴らしいという印象です。
まさに、”カルト”と呼ばれる作品です。
私も、記憶する限りでは、7〜8回は観ているのですが、この作品のファンからすると、何十回、あるいは何百回も観ないと真のファンじゃないなんてお話も聞いたことがあります^^。
この、”マッドマックス2”という作品は、荒廃した世界を独特に表現した芸術的作品だと思いました。
主な登場人物/キャスト
- マックス
妻子を失った元警官 / メル・ギブソン
- ジャイロ・キャプテン
ジャイロ乗りの貧素な男 / ブルース・スペンス
- フェラル・キッド
ブーメラン使いの野生児 / エミル・ミンティ
- パッパガーロ
石油施設グループのリーダー / マイケル・プレストン
- 女戦士
石油施設グループの女戦士 / バージニア・ヘイ
- ヒューマンガス
暴走武装集団のリーダー / ケル・ニルソン
- ウェズ
暴走武装集団の凶暴凶悪な男 / バーノン・ウェルズ
マッドマックス サンダードーム
作品解説・あらすじ
マッドマックス2の続編で、1985年公開の米豪アクション映画です。
まず冒頭、砂漠を車で移動していたマックスは、突然、小型飛行機に襲われ、物資も車もすべて奪われてしまいます。
奪った奴は、あ!、前作(マッドマックス2)のジャイロ・キャプテン!?
(あのひょろ長いおかしな男!)
いいえ、違うんです。役者が同じ(ブルース・スペンス)なのです。
なんか、おもしろいキャスティングですね〜。
しかし、マックスにこんな事をしておいて、ただで済むわけがありません。
- そして、マックスは徒歩で物騒な町・バータータウンに行き着きます。
もちろん、車と物資を盗んだ奴を探し始めます。
しかし、面倒なことに、あの盗人は、すでに町の女首領・アウンティに物資を売り渡していたのです。
そこで、マックスは、アウンティと取引し、盗難物を返すかわりに、闘技場”サンダードーム”で、ある男と戦うことに...!
このサンダードームでの戦い、まるで立体的!
上下左右、宇宙空間で戦っているよう!
(最近ですと、日本の人気漫画”進撃の巨人”の立体機動装置での戦闘的!!)
さて、この勝敗どうなるか!?
〜 まあ、結局、マックスは、バータータウンの武装軍団相手にやり合うことになります。
また、今作では、子供だけの部族も登場します。
彼らが助けとなります。
さあ、マックスと子どもたちは、無事にバータータウンの武装軍団から逃げおおせる事ができるのか!?
といった展開となります。
感想
今作は、前作”マッドマックス2”のような、派手なカーアクションは少なくなっていますね。
そのかわり、町や施設内での肉弾戦などが多くなっています。
前作のようなカーアクションを期待してしまうと、やや物足りなさを感じるかも知れませんが、切り離して今作を観てみますと楽しめます。
イメージ的には、インディー・ジョーンズシリーズのアクションに似ていますね^^。
恐らく、結構影響を受けてるんじゃないかと思います。
(一部、パクってるシーンあったし(笑))
ですが、終盤の戦いは、”2”を彷彿とさせるようなカーバトルです!!
そして、前作は、ジャイロ・キャプテン、今作は、飛行機乗りの盗人のブルース・スペンスも戦いに加わります。
彼の今作での役名は、”ジェデダイア”といいます。
(しかし、作中では、名前の紹介も、呼ばれてるシーンもないので分かりません)
最後に、この”マッドマックス サンダードーム”は、マッドマックス2と切り離して、別ジャンルの作品として観たほうが楽しめるかもしれませんね。
(作品自体、良作だと思います)
まあ、なんたって、”2”がカルト色強すぎますからね〜。
主な登場人物/キャスト
- マックス
元警官の凄腕ドライバー / メル・ギブソン
- アウンティ
バータータウンの女首領 / ティナ・ターナー
- ジェデダイア
飛行機乗りの盗人 / ブルース・スペンス
- マスター
バータータウンのメタン施設を牛耳る小男 / アンジェロ・ロシット
- サバンナ
子供部族の女リーダー / ヘレン・バディ
マッドマックス 怒りのデスロード
作品解説・あらすじ
2015年公開の米豪合作のアクション映画です。
この作品は、前々作”マッドマックス2”のリメイク作品だと思われます。
ですが、元警官という設定は旧作と同じですが、妻子を失ったかどうかは劇中では語られてませんね。
(でも、親しい誰かが(子供?)、巻き込まれて死んだかのようなトラウマ的フラッシュバックは随所に出てますね)
まず、最初に、マックスは、砦の武装集団に追われ、囚われの身になる所から始まります。
そこから、脱出したりして、敵集団とやり合う訳です。
今作も、マックスの愛車・インターセプターV8が登場します!
外見も前作と全く同じ!(フォード:ファルコンXBを改造したやつ)
汚れやサビとかも完璧ですね!
でも、初めの方ですぐ敵に取られちゃいますので、活躍する場がほとんどないのが残念ですね〜...。
そして、今回も改造車がドシドシ出てまいります。
さらに軍団を象徴するロックバンドまではべらせる始末!!
今回、数もスゲ〜規模!!(なんたって、制作費150億円位かかってるそうですからね!)
武装/改造トレーラーやらバギーやら、モンスタートラックも出てきます。
そして、戦い方も、カーアクションに特化した独自の戦闘スタイルになっている感じです。
長棒で走行中の車間を移動したり、銃器や火炎放射器を始めとして、爆裂槍や火矢なども利用し、目まぐるしくダイナミックなカーチェイスバトルが繰り広げられます。
そして、今作の中で、前作と最も違うのは、マックスと共闘する女戦士・ヒュリオサの存在です。
坊主頭の片腕サイボーグで、砦の集団の大隊長ですが、裏切ります。
武装トレーラーを運転し、敵車を蹴散らしていきます。
その重厚で個性的・魅力的なキャラは、主役のマックスを喰うほどです。
今回、敵の規模がスケールアップしています。
いくらマックスでも、とても一人で対抗できるレベルのものではありません。
共闘やむなし!ですね。
さあ、マックスとヒュリオサ達は、砦の武装集団を蹴散らし、首領たるイモータン・ジョーを討ち取り、平穏な暮らしを取り戻せるか!?
といった感じの展開になります。
感想
作品解説の項でも述べましたが、ハイテンポでダイナミックな戦い・カーアクションが大変見ごたえがありました。
カーバトルのシーンが非常に多く、中だるみもなしで目が離せない印象です。
また、女大隊長ヒュリオサとマックスの出会いと友情(恋愛ではない)が育まれていく有様もよかったです。
(始めお互い警戒し、殺し合いになりかねない間柄だった)
それと、核兵器による気候変動が招いたか、現実にはありえない超巨大な砂嵐も迫力がありました。
その中でもカーバトルするんですからねー!
という訳で、この作品も文句なしにおすすめです。
主な登場人物/キャスト
- マックス
元警官の主人公 / トム・ハーディ
- ヒュリオサ大隊長
砦の集団の女特攻隊長 / シャーリーズ・セロン
- イモータン・ジョー
砦の集団の首領 / ヒュー・キース・バーン
- ニュークス
砦の集団の戦闘集団”ウォーボーイズ”の一人 / ニコラス・ホルト
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