【イップ・マン】シリーズ（ドニー・イェン版）

 

 

 

中国・香港合作（作品によっては香港のみ）のカンフーアクション映画シリーズです。

 

実在した中国人武術家：イップ・マンの半生を描いた作品です。

 

イップ・マンは、詠春拳という中国拳法の達人で、なんと、あのブルース・リーの師匠だったそうです。

 

 

 

 

イップ・マン役には、本物の拳士でもある香港のアクションスター：ドニー・イェンが好演していて、本格的なカンフーアクションを魅せてくれます。

 

この【イップ・マン】シリーズ（ドニー・イェン版）は、２０２０年５月時点で４作＋スピンオフ１作が制作されています。

 

スピンオフ作品は、【イップ・マン　継承】に登場する、もうひとりの詠春拳の達人：チョン・ティンチが主役の、【イップ・マン外伝 マスターZ】です。
（チョン役は、”継承”、”マスターZ”でも、マックス・チャンが演じています）

 

 

作品の順番と年代設定

作品名	年代・舞台・補足
イップ・マン　序章	１９３５年の中国広東省仏山でのお話
イップ・マン　葉問	１９４９年の香港でのお話
イップ・マン　継承	１９５９年の香港でのお話
イップ・マン　完結	１９６４年の米・サンフランシスコでのお話
イップ・マン外伝　マスターZ	１９５９年以降の香港でのお話。 ”イップ・マン　継承”でイップ・マンと戦った詠春拳の達人・チュン・ティンチが主役。

 

 

 

 

イップ・マン　序章

 

 

 

 

作品解説/あらすじ

 

２００８年公開の中国・香港合作のカンフーアクション映画です。

 

実在した武術家・イップ・マンの戦いと半生を描いた物語の第一作です。

 

 

 

 

舞台は１９３５年の広東省仏山市。

 

ここは武術道場が多くある、中国武術の町です。

 

この町に、詠春拳の達人・イップ・マンと妻子が、大きな邸宅に住んでいます。

 

このイップ・マン、相当な金持ちのようで、その大きなお屋敷で悠々自適なくらしをしています。
（一族代々資産家のようで、道場などは営んでいないようです）

 

 

ー　そんなある日、イップ・マンが妻子と食事を楽しんでいる最中、武術道場を営んでいる武術家・リュウ師範が訪れます。

 

彼はイップ・マンに手合わせを申し込みます。

 

しかしイップ・マンは一緒に食事をし、その後やろうと提案します。

 

 

 

 

リュウ師範は一緒に食事・お茶を楽しみます。

 

イップ・マン、なんと紳士的で優しい人物なのでしょう。

 

さあ、食後のお茶も終わり、どちらかが不意打ちでも仕掛けるか！？

 

と思ったら、そんなことはありません。

 

やはり、お互い武術家。

 

しっかり向き合い、挨拶して始めます！

 

 

 

 

果敢に攻めるリュウ師範。

 

しかし、イップ・マンは武術指導者であるリュウ師範の猛攻を簡単にあしらいます。

 

「まるで実力が違う！」

 

所々で寸止めするイップ・マン。

 

その拳士としての実力は桁違い！！

 

リュウ師範はイップ・マンの実力を認め、お互い怪我はなく、円満に手合わせ終了。

 

リュウ師範は自らの名声に傷が付かぬよう、この手合わせの口外をしない事をイップ・マンに約束させます。

 

これにイップ・マンは快諾します。

 

 

武術家が自分の名や道場の評判を上げるため、強い名のある武術家に挑むー。

 

このような事が、この仏山の町では日常茶飯事なのです。

 

ー　と、そんなある日、北派武術の使い手を名乗る、カムという武術家が、仲間を率いて仏山を訪れます。

 

 

 

 

乱暴者のカムは、仏山で道場破りを敢行！

 

しかし、このカムという男、乱暴者ではありますが、かなりの実力者です。

 

師範達を次々と打ちのめします！

 

その中には、リュウ師範も！

 

そしてとうとう、カムは、イップ・マンの噂を知ってしまいます。

 

当然、イップ・マン邸に殴り込みをかけます。

 

この事が、警察・町民をも騒がせることに！

 

イップ・マンの妻・ウィンシンは大変不快感を表しますが、イップ邸の中で、イップ・マンVSカムの戦い開始！

 

 

 

 

ところが！

 

カムでもイップ・マンには全く歯が立ちません！

 

やはり、その実力は桁違い！

 

カムの仲間もイップ・マンに襲いかかりますが、あっさりやっつけられます。

 

...カム一行は、しぶしぶ立ち去ります。

 

しかし、これでもイップ・マンは手加減していた様子。

 

歩いて帰れる程度の浅手で済ませたのですから...。

 

 

 

 

時は流れ、１９３８年。

 

仏山は日本軍により占領。

 

イップ・マンは邸宅も財産も奪われ、貧乏人に成り下がります。

 

 

 

 

ここで、日本軍の空手の達人・三浦将軍登場。

 

自身や、部下でもある空手家と、仏山町民から腕のある者を募り、手合わせさせます。

 

勝てば米などの食料をもらい、負ければ大怪我、或いは死！？

 

名のある仏山武術家達が、三浦率いる空手家達に次々と倒されてゆきます。

 

リュウ師範などは、命を奪われてしまいます。

 

我慢ならないイップ・マン。

 

とうとう、空手の達人・三浦と対決する運びとなります。

 

 

 

 

さあ、イップ・マンVS三浦の勝敗の行方は！？

 

そして、イップ・マンと家族の運命は！？

 

といった展開となります。

 

 

 

感想

 

まず、ドニー・イェンのカンフーアクションが迫力があり、カッコいいです！！

 

これは本当、見ごたえあり！でした。

 

やはり、本物の拳士でもあるドニー・イェンはカンフーアクション世界一だと思います！

 

そして、妻・ウィンシン役のリン・ホンが美しかったですね！

 

 

 

 

背、高いです！
（１７９センチあるそうです）

 

それと、曲も良かったです。

 

後はまあ、本作は日本軍人が悪役になっていますが、そこは映画。ストーリー上しかたがありませんね^^;

 

カンフーアクション映画としては、二重丸でおすすめの作品です。

 

 

 

主な登場人物/キャスト

 

• イップ・マン

  詠春拳の達人。妻子持ちで資産家　/　ドニー・イェン

• ウィンシン

  イップ・マンの妻　/　リン・ホン

• 三浦

  日本軍の将軍。空手の達人　/　池内博之

• カム

  道場破りの北派の武術家　/　ルイス・ファン

• リュウ師範

  泰山武術館の主　/　チェン・チ・フイ

 

 

 

イップ・マン　葉問

 

 

 

 

作品解説・あらすじ

 

２０１１年公開の香港カンフーアクション映画です。

 

『イップ・マン　序章』の続編です。

 

この作品は、あの恰幅のいいカンフーアクションスター：サモ・ハン・キン・ポーも出演しています。

 

 

 

 

ー　時は１９４９年、イップ・マン一家は、仏山から香港に移住しました。

 

そして妻のウィンシンは第２子を身ごもっています。

 

イップ・マンは、生活するために、ここ新天地・香港で、武術道場を開くことにします。

 

 

 

 

しかし、初めはなかなか入門者が現れません。

 

そんな折、一人の若者が現れました。

 

お！入門希望者か！？

 

と思いきや、身の程知らずにもなんと、イップ・マンに挑んできました！

 

...当然、かなうはずもなく、簡単にあしらわれてしまいます。

 

しかし、負けたら入門する約束だったのに、そのまま帰ってしまいました。

 

 

 

 

そして今度は、この青年ウォン、仲間を連れてきました。

 

なんという卑怯者でしょう！

 

しかし、仲間数人がかりでも全くイップ・マンには叶いません。

 

そうしたら、この青年ウォンと仲間たち、なんと土下座してイップ・マンに弟子入り懇願！

 

なんという手のひら返し！お調子者たちでしょう！と言いたい所ですが、イップ・マンは満足げです。

 

それからというもの、門下生は徐々に増えていきました。

 

 

さあ、イップ・マンの香港での武術指導者としての日常が始まりました。

 

 

そんなある日、弟子のウォンは、洪拳の門下生とイザコザを起こし、拉致されてしまいます。

 

イップ・マンは一人で。拉致されている魚市場に助けに向かいます。

 

しかし、すんなりとはいかず、魚市場の労働者でもあり、洪拳の門下生でもある大勢の若者がイップ・マンを襲います！

 

 

 

 

なんとか凌ぐイップ・マン。

 

そんな時、洪拳の指導者でもあり魚市場の経営者でもある達人・ホン師匠が登場！

 

 

 

 

この場は丸く収まります。

 

しかし、このホン師匠、イップ・マンに、武術指導者たちの前で腕試しをし、合格すれば武術道場経営を認めるという提案をします。

 

そう、この香港では、このホン師匠と、その他の流派の師範達に腕を認められなければ、武術館を開けないという彼らだけのルールが存在していたのでした。

 

大変不本意そうながら、イップ・マン、しぶしぶ承諾します。

 

 

日を改め、ホン師匠を筆頭に、武術師範達の集まる大きな茶店へとイップ・マンは向かいます。

 

さあ、ここでイップ・マンが腕試しをするわけです。

 

その方法は、お店の真ん中に置いてあるテーブルの上に乗り、イップ・マンと対戦相手を戦わせるというもの。

 

テーブルから落ちるか、まいったすれば負けというルール！

 

 

 

 

イップ・マンは、次々と武術師範達を倒していきます。

 

そして、最後の対戦相手として名乗りを上げたのは、あのホン師匠！

 

対戦開始！！

 

しかし、なんということでしょう！

 

 

 

 

イップ・マンと互角に渡り合ってます！

 

このホンという男、想像を超える使い手でした。

 

結局、勝負はつかず、引き分けに。

 

ホン師匠はイップ・マンの実力を認め、会費を支払えば武術館を経営する許可を与えると約束します。

 

しかし、会費なんて払いたくはないとイップ・マンは申し出を断り、茶店を後にします。

 

ですが、ホン師匠にも事情があり、武術界安定のため、英国の警察組織に賄賂を収めなければならなかったのです。

 

 

 

 

その後、ホン師匠とイップ・マンはお互いの考えの違いはあれど、それなりに互いを認め合う仲となります。

 

 

そして、程なくして、イップ・マンと門下生たちは、ホン師匠の計らいで、ボクシング大会に参加、門下生たちは演武を披露することに。

 

他流派の門下生たちもリングの上で演武を披露します。

 

しかし、ここでトラブル発生！

 

 

 

 

英国ボクシングチャンピオン・ツイスター登場。

 

しかしこの男、どういうつもりか、中国武術を徹底的に侮辱する始末！

 

場内は大混乱！

 

そこで、香港武術界の元締め・ホン師匠登場！

 

リングの上で、ツイスターと対決することに！

 

 

 

 

さあ、この勝負の行方は！？

 

そして、イップ・マン一家や他の武術家たちの運命は！？

 

といった展開となります。

 

 

 

感想

 

まず、カンフーアクション映画ですので、格闘戦のリアルさは大変重要だと思うのです。

 

この作品は、この格闘シーンが大変リアル！

 

打撲傷の描写や、攻撃・殴るシーンがまるで実戦みたいでした。
（ホントに殴ってるんじゃないの！？と思ってしまうシーンもありました）

 

そして、サモ・ハン・キン・ポー演じるホン師匠が大変作品を盛り上げてくれましたね！

 

動きもさすが！という感じです。
（デブゴン演じてる時から知ってる私などには感涙ものです^^）

 

イップ・マンVSホン戦は、特撮技術も駆使していておもしろかったです！

 

そして今回、注目の一つは、イップ・マン、かなり苦戦します。

 

また、物語最後の方、あの人物が！
（続編、楽しみです）

 

今作も、前作同様、カンフー映画としては、大変楽しめるおすすめな１本です。

 

 

 

主な登場人物/キャスト

 

• イップ・マン

  詠春拳の達人。仏山から香港に移住した　/　ドニー・イェン

• ウィンシン

  イップ・マンの妻。２人目の子を身ごもっている　/　リン・ホン

• ホン師匠

  洪拳の達人であり、多くの門下生をかかえる師範　/　サモ・ハン・キン・ポー

• ウォン

  血の気の多いイップ・マンの弟子　/　ホァン・シャオシン

• ツイスター

  英国のボクシングチャンピオン　/　ダーレン・シャラヴィ

• カム

  北派武術の使い手。イップ・マン一家同様、家族で香港に移住　/　ルイス・ファン

 

 

 

イップ・マン　継承

 

 

 

 

作品解説・あらすじ

 

２０１５年公開（日本は２０１７年）の香港カンフーアクション映画です。

 

実在したカンフーの達人・イップ・マンの半生を描いた作品です。

 

『イップ・マン　葉問』の続編です。

 

今作はなんと、プロボクシング世界ヘビー級チャンピオンだった鉄人マイク・タイソンが出演しています。

 

そして、イップ・マンと同じ詠春拳の達人チョンを演じるマックス・チャンも出演しています。

 

 

舞台は前作『イップ・マン　葉問』から１０年後の、１９５９年の香港です。

 

イップ・マンも香港武術から認められるようになり、香港でも名だたる武術家となりました。

 

ある日、イップ・マンの次男が同級生とケンカをし、それがきっかけでケンカ相手の父親・チョン・ティンチと知り合うこととなります。

 

 

 

 

チョンもなんと、詠春拳の使い手だったのです。

 

彼は、自分の武術道場を開くという夢を持っていました。

 

しかし、イップ・マンよりかなり若いせいか、まだ自分の武術館は持っておらず、車夫や闇試合をしながら息子と２人で貧しい生活をしていました。

 

 

 

 

この闇試合は、アメリカから来たビジネスオーナー・フランクが黒幕なのです。

 

このフランク、どうも、イップ・マンやチョンの子供達が通う学校の土地を狙っているようです。

 

フランクの手下達がまず、学校に対して執拗かつ強引に土地の買取を迫ってきます。

 

当然、この子供達の大切な学び舎を、こんなヤクザだかマフィアみたいな連中に明け渡す訳にはまいりません。

 

しかし、このフランクの手下達、今度は学校に放火するなどの非情な手段に出ます。

 

もう見てられないと、イップ・マン、一肌脱ぎます。

 

弟子達と学校を見張ることにしました。

 

度重なる嫌がらせにイップ・マンは立ち向かいます。

 

チョンも難しい立場にいながらも、手助けしてくれます。

 

しかしこのチョンも、かなりの達人です。
（道場持ってないのが不思議なくらいです）

 

 

 

 

そしてとうとう、イップ・マンと妻・ウィンシンと病院のエレベーターで降りる途中、刺客に襲われます！

 

家族にも危害が及ぶようになり、イップ・マン、とうとう堪忍袋の緒がキレます！

 

フランクの元に直接訪れます。

 

対峙する２人...。

 

フランクはイップ・マンにこう告げます。

 

「俺と戦って３分立っていられたら見逃してやる」と！

 

 

 

 

しかしこのフランク、ボクシングかなんかをやっていたようです。

 

トレーニング中のパンチ、とてつもない破壊力でした！

 

あのパンチ力、英国チャンピオンだったツイスターの比ではありません。

 

さあ、イップ・マンVSフランクの勝負の行方は！？

 

そして、チョンはどう出る！？

 

といった展開となります。

 

 

 

感想

 

今作は、悪漢を叩きのめすといった内容ではなく、正々堂々、武術で筋道を通すといった、戦う意味が高潔な印象を受けました。

 

また、”愛”をテーマとした人間ドラマ的要素も強い印象です。

 

 

そして、マイク・タイソン演じるフランクとの戦いは大変見ごたえがありました。

 

タイソンのボクシングスタイル、現役時代のままでしたね！

 

ウィービングして相手（＝イップ・マン）に近づくのも、昔のスタイル！

 

あの鉄人のボクシングに、イップ・マンの詠春拳がどこまで通用するのか！？

 

この戦いはおもしろかったです！

 

また、もう一人の注目、チョンです。

 

彼の詠春拳も大変強力でした。

 

チョン役のマックス・チャンもカンフーをやっていたので、その技、魅せてくれました！

 

チョンが主役のスピンオフ：『イップ・マン外伝　マスターZ』へとお話が続くくらいですからね！

 

カンフーアクション＆ヒューマン・ドラマとしての今作、良作でした！

 

 

 

主な登場人物/キャスト

 

• イップ・マン

  詠春拳の達人で師匠。２児の父　/　ドニー・イェン

• ウィンシン

  イップ・マンの妻　/　リン・ホン

• チョン・ティンチ

  詠春拳の達人。１児の父　/　マックス・チャン

• フランク

  アメリカの開発業者。強引な手法を用いる男　/　マイク・タイソン

• ブルース・リー

  のちにイップ・マンに弟子入りする。華麗な足技の持ち主　/　チャン・クオックワン

 

 

イップ・マン 完結

 

 

 

 

作品解説・あらすじ

 

２０１９年の香港のカンフーアクション映画です。

 

『イップ・マン 継承』の続編で、ドニー・イェンが主演を務めるシリーズ４作目、文字通り、涙の完結です！

 

喧嘩で退学になった息子の米留学と、かつての弟子ブルース・リーの参加する空手大会の招待で渡米する事になったイップ・マンが、白人によるアジア人差別による闘争に巻き込まれてしまう物語です。

 

 

まず冒頭。
妻ウィンシンを亡くして数年、イップ・マンは武道館を営みながら息子チンと２人で暮らしています。

 

ある日、チンが喧嘩をし、退学させられてしまいます。

 

イップ・マンの体も癌に蝕まれていました。

 

そんな時考えたのが、チンをアメリカ留学させる事です。

 

しかし、チン本人は猛反対！

 

武術を習いたいのに反対する父に不満をあらわにします。

 

 

 

 

更に同時期、アメリカで道場を営んでいるかつての弟子シウロン（ブルース・リー）から、自分が参加する空手大会への招待状が届きます。

 

初めは行く気がなかったイップ・マンでしたが、息子チンの米留学の事も考え、チンの事は長年親交のあるポー刑事に頼み、渡米を決意します。

 

しかし、米サンフランシスコに到着したのはいいのですが、サンフランシスコの学校への留学には、中華総会という移民した中国人の武術の師範達で構成されている組織の紹介状が必要でした。

 

...何やら戦いの匂いが伝わってきます。

 

イップ・マンは、紹介状を頼むべく、中華総会の長・ワンに面会します。

 

しかしワンは、イップ・マンの弟子ブルース・リーが西洋人に武術を教えてはならないという総会の決まりを破っているため、紹介状の発行を断固拒否！

 

 

 

 

イップ・マンとはテーブルをふっとばし合うなどの一触即発の状態に！

 

...仕方なく彼はこの場は諦めて引き上げる事にします。

 

学校へ赴いても進学にはやはり紹介状か高額の金が必要との事...。

 

そんな時、イップ・マンは、学校内で白人生徒達に酷いいじめを受けている中国人の女子生徒を目撃します。

 

助けに入り、なんなく彼らを追い払います。

 

その少女はなんと、中華総会の長・ワンの娘だったのです。

 

しかし、この事件がきっかけとなり、卑劣な差別主義者の白人意地悪少女の逆恨みを買い、この事を彼女が移民局の父親に告げ口します。

 

この事により、ワン達中華総会は移民局に目の敵にされる羽目に！

 

一方、ブルース・リーの弟子が所属する米海兵基地では、空手の達人でもある軍曹と対立！

 

ここでも中国人武術家達が目の敵にされる羽目に！

 

 

 

 

ただ息子を留学させたいのと弟子の空手試合を見にきただけのイップ・マン、不運にも意図せず一連の事件に深く関わってしまいました。

 

ワンやその娘ルオラン、中華総会の面々も酷い目に遭い、自分の同胞達が傷ついてゆく事に、イップ・マンは武術家としての筋の通し方を貫く決意をします。

 

さあ、イップ・マンはどう筋を通すのか？！

 

その結末や如何に？！

 

 

 

感想

 

劇中、白人達がやたら中国人を差別し目の敵にするのですが、逆に中国人達も酷い言葉で返したり、軍人キャンプ内で勝手に木人椿を持ち込んで、注意されると逆ギレしたり、売り言葉に買い言葉ではありませんが、”差別合戦”はフィクションとは言え、見ていて気分の良いものではありませんでした。

 

 

 

 

そこ行くと、イップ・マンは人格者ですね！

 

悔い改める事も知り、我慢すべきでない所もわきまえていた印象です。

 

その際、武術家なりの筋を通すなど、やはり素敵でした。

 

そういう所からも、達人度が増したようにも思えました。

 

やはり今作も、ヒューマンドラマ色が強いカンフーアクション映画でした。

 

病気に蝕まれたイップ・マン、人の為、最期まで全身全霊で頑張り抜いた姿は感動しました。

 

また、弟子のブルース・リーも登場し、見事に演じていました。
（カンフーアクションじゃ、本人には敵いませんけどね！）

 

ドニー版イップ・マン、見事な最終作でした。

 

 

 

主な登場人物/キャスト

 

• イップ・マン

  詠春拳の達人。　今回、息子の米留学手続きと弟子ブルース・リーの空手大会観戦の為、渡米　/　ドニー・イェン

• シウロン（ブルース・リー）

  イップ・マンのかつての弟子。　米サンフランシスコで道場を開いた。　今回、自身が出場する空手大会の招待状をイップ・マンに送った　/　チャン・クオックワン

• ワン

  アメリカの中華総会の長で太極拳の達人。　イップ・マンと対立し戦うが、基本、心正しき人物。　娘ルオランをイップ・マンが白人いじめっ子達から助けた　/　ウー・ユエ

• ゲッデス

  米軍の軍曹で空手の達人。　中国人達と対立する差別主義者　/　スコット・アドキンス

• ルオラン

  ワンの娘。　いじめっ子達に髪を切られてしまった　/　ヴァンダ・マーグラフ

• ホー刑事

  イップ・マンと昔から親交がある太めの男性。　今回、イップ・マン渡米に際し、息子チンの面倒を見る　/　ケント・チェン

• チン

  イップ・マンの息子。　学校で喧嘩し退学になった。　武術習得を父に反対されている　/　ジム・リウ

 

 

 

 

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