ドラゴン危機一発【カンフーアクション映画】
裏で麻薬密売/殺人を行っている悪徳会社に勤める事になったカンフーの達人の青年が、口封じの為、殺された仲間達のためにその拳を奮う!
作品解説・あらすじ
1971年公開の、ブルース・リー主演の香港カンフーアクション映画です。
表向きは製氷会社を装って裏では麻薬密売を行っている悪徳企業に勤める事になった、出稼ぎに来たカンフーの達人の青年が、悪事に気づき口封じの為に殺された、ここで働く仲間たちの為、この極悪企業に対し、その拳を奮う物語です。
まず冒頭。
叔父に連れられ出稼ぎに来たカンフー青年チェンがタイに到着します。
船着き場の近くの屋台で一息つく二人。
その時、近くにいた数人の男たちが、まんじゅう売りの少年と父親に暴力を働いています!
そこで、一人の青年が、この無法者達を撃退!
なかなかの腕っぷしの男です。
なんと、彼はチェンの従兄弟で、これから生活と仕事を共にするホイだったのです。
ホイと合流したチェン達は、他の仲間や従兄弟達の住む家に向かいます。
彼らはチェンを快く迎えてくれます。
叔父は帰り、ホイがチェンを村や仕事場に案内します。
チェンとホイ、正義感の強い者同士、馬が合うようです。
しかしこのホイ、正義感が強すぎるのが災いしてか、よくケンカをします。
悪い事には黙っていられないようです。
そしていよいよ、チェンも皆と一緒に製氷工場で仕事初めです!
しかし、初っ端からハプニング!
氷を誤って割ってしまいますが、中からなんと、謎の白い粉の入った袋が!
そして更に、工場長に呼ばれた者が二度と帰ってこない、謎の失踪事件まで起こります。
怪しいと感じたホイは、工場長、更には社長宅にまで事の真相を探るべく押し入ります。
この事をきっかけに、会社側の暴力もエスカレート!
労働者達も対抗します。
とうとう、チェンまで不当な暴力に耐えきれず、数人を叩きのめします!
しかし、その強さは圧倒的で、仲間達も敵(会社側の人間)達も脱帽!
チェンは仲間達から称賛され、敵達は逃げてゆきます。
しかし、ここから悪徳企業の恐ろしい反撃が始まります。
なんと、ホイまでもが行方不明に!
チェンVS悪徳企業の戦いが始まります!
さあ、チェンと仲間達の運命や如何に?!
感想
仲間や敵達にも多くの腕の立つ猛者がいる中、真打ち登場と言わんばかりにブルース・リー演じるチェンの強さは桁違いでした。
(他の人たち、引き立て役みたい)
当然、そこが一番の見所でしょう!
強さだけではなく、ケンカから殺し合いになる復讐になるのです!
それが圧倒的で、敵も恐れるのです!
まさに、多勢に無勢ならぬ、ブルースに多勢!
それと、今どきの日本社会とは対照的に、労働者達もまた、気に入らない事は我慢せず、はっきりと言い、行動で示す所が印象的でした。
またみんな、情に厚いんですよね。
だから、年がら年中、喧嘩沙汰が絶えないという、今の薄ら寒い日本ではありえない世界!
この点もまた、滑稽ながらもシュールで魅力的で楽しめました。
あと、劇中、ブルース・リーの右人差し指に包帯が巻かれていたのが気になっていたのですが、あれは演技ではなく、撮影中、本当に10針も縫う大怪我をしたそうです。
最後に、冒頭で屋台の娘役を演じたノラ・ミャオが可愛かったです。
(これほど目立つチョイ役も珍しい!)
愛憎激しい、見事なカンフーアクション映画でした。
主な登場人物/キャスト
- チェン
叔父に連れられ出稼ぎに来たカンフーの達人の青年 / ブルース・リー
- ホイ
チェンの従兄弟で、生活と仕事を共にする事になる。 正義感が強く、腕も立つ / ジェームズ・ティロン
- 工場長
製氷会社の責任者。 社長マイの手先で悪人 / チェン・チャオ
- マイ
製氷会社の社長。 麻薬密売の黒幕でカンフーの達人でもある / ハン・インチェ
- ドラ息子
マイ社長の息子で、手下を連れて目にかなった女性を拉致したり口封じをしたりする、父親と同じく悪党 / トニー・リュウ
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