ビヨンド【ホラー映画】
地獄の門の上に建つ閉鎖されたホテルを相続してしまった女性が世にも恐ろしい目に遭遇するルチオ・フルチ監督ホラー!
作品解説・あらすじ
1981年公開のルチオ・フルチ監督のイタリア製ホラー映画です。
地獄の門の上に建つ閉鎖されたホテルを叔父から相続してしまった女性が、門の崩壊により世にも恐ろしい目に遭遇するお話です。
まず冒頭。
1927年、あるホテルに滞在していた画家のシュワイクは、村人達に縛り付けられ杭を打ち付けられたり顔面に酸のようなものをかけられたりの凄惨なリンチの挙げ句、殺されてしまいます。
それから54年後。
シュワイクが処刑されたこのいわくつきのホテルは既に閉鎖されていました。
しかし、ホテル経営者の姪のライザがホテルを相続してしまいます。
なんと、このライザ、よせばいいのに、ホテル営業再開に向けて準備を進めていたのです!
しかしライザには、このホテルがとてつもなく恐ろしく危険な事を知る由もありません...。
ある日、ホテルで塗装作業をしていた職人が、恐ろしい何か(白目の女性?!)を見て落下し、重症を負ってしまいます。
そして、ライザはある女性と知り合います。
この、盲導犬を連れたエミリーと名乗る彼女は盲目のようで目が真っ白でどことなく不気味です。
彼女はエミリーを自宅に招き、ホテルを去るように警告します。
ですが、そんな事を突然言われても、当然ライザは聞き入れません。
しかし、それからというもの、ライザのまわりのホテルスタッフ達が次々と謎の怪死を遂げてゆきます。
どうやらこのホテルは、7つあると言われる地獄の門の上に建っており、54年前に殺された画家のシュワイクは門番である事を、ライザと医師のジョンは突き止めます!
(ホテル名も実はセブン・ドアーズ・ホテル!)
そしてあの盲目の女性エミリーにも危険が迫っています。
彼女は一体何者で何をやらかしたというのでしょうか?!
更にライザとジョンにも、いや、全世界が危険に!!
蘇る死者たち!!
地獄の門が崩壊してしまったとでもいうのでしょうか?!
さあ、ライザ達の運命や如何に?!
感想
酸で除々に顔が崩壊してゆくなど、残酷シーンをピンポイントでじっくり見せる描写が多く、楽しめました。
(特に犬に喉を噛み切られるシーンは生々しかったです)
そして、地獄に関わった者がなる白目です。
これが怖くて、子供の頃初めて鑑賞した時、白目恐怖症となった程です!
(本作と『死霊のはらわた』で白目恐怖症になりましたww)
この白目。
人間って、2つの目でも人の顔を認識すると思うのですが、そこに通常あるものがないと本能的に違和感を感じ、恐怖を覚えるのかも知れませんね。
だから本能的に怖いのでは?!
では逆に1つ目も怖いのでは?!
と思ったのですが、人の顔として認識しづらいせいか、個人的にはあまり怖く感じませんね。
あと、流れる曲も美しく絶望的で本作に相応しく、いつまでも耳に残る、この映画を強く印象付ける一つにもなりました。
しかし、意外にも日本ではビデオスルーなんですよね。
残酷すぎるからでしょうか?
素晴らしいレトロゾンビホラー映画でした。
主な登場人物/キャスト
- ライザ
本作主人公。 叔父からセブン・ドアーズ・ホテルを相続した / カトリオーナ・マッコール
- ジョン
ライザと仲の良い医師。 ライザと共に恐ろしい出来事に直面する事に! / デヴィッド・ウォーベック
- シュワイク
セブン・ドアーズ・ホテル下の地獄の門の番人。 54年前、村人達に惨殺されてしまう / アントワーヌ・セイント=ジョン
- エミリー
ライザにホテルから去るように警告した盲目・白目の謎の女性 / サラ・ケラー
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