超擬態人間

超擬態人間【スラッシャーホラー映画】

超擬態人間タイトル

 

謎の研究組織による実験として、深い森の中に放り込まれた訳あり父子が、世にも不思議な恐ろしい目に遭う!

 

果たして、父・風摩と息子・蓮の運命は?!

 

 

 

 

作品解説・あらすじ

 

2020年公開の日本のホラー映画です。

 

森の中に研究施設を構える謎の研究組織による実験として、深い森の中に放り込まれた父と子が、世にも不思議な恐ろしい目に遭うお話です。

 

監督は藤井秀剛さんが努めています。

 

本作は、世界三大ファンタスティック映画祭のひとつ、ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭のアジア部門グランプリ受賞しています。

 

 

 

ベッドの上の風摩

 

まず冒頭。

 

男(風摩)が、ベッドの上で目を覚まします。

 

目を覚ましたのはいいのですが、そこはなんと、森のど真ん中!

 

そして、彼の息子・蓮もいて、先に目覚めていたようです。

 

 

 

蓮が捕まえたナナフシ

 

蓮は、擬態する昆虫・ナナフシを捕まえたようです。

 

 

 

森の中の風摩と蓮

 

風摩は息子・蓮に、”こんな事になってるのになぜ早く教えなかったんだ!”と叱ります。

 

その時、風摩の幻覚なのか、謎の男が、子供っぽく縮こまった風摩を叱りつけている様子が写ります。

 

 

 

風摩の父

 

この謎の男は一体?!
風摩の父親でしょうか...?!

 

幻覚、或いは妄想?の中、風摩は暴力的な父親らしき男を跳ね飛ばしてしまいます。

 

そして、ふと我に返ると、なんと、蓮が吹き飛ばされて血を流して倒れています!

 

一体、どういう事でしょうか?!

 

そして、森の中から、不気味なナマハゲのような姿をした者が現れます!

 

 

 

佐竹&佐久羅

 

一方、近くの森の山道で、新婚カップルと新婦の父親を乗せた車が結婚式場に向かって走っています。

 

途中、放置されてる無人パトカーと、風摩を追っている警官と遭遇しますが、そのまま式場へと向かいます。
(一体、風摩/蓮親子、そして謎のナマハゲ男は何者なのでしょう?!)

 

しかし、不運な事に車が故障してしまいます。

 

 

 

古民家を発見した四人

 

しかたなく案内人兼運転手の女性を先頭に山道を歩き始めます。

 

そこで、古民家にたどり着きました。

 

人は住んでいないようですが...その時!

 

あのナマハゲ男が現れ、襲いかかります!

 

しかし、みんなで何とか倒します!

 

その時、風摩もこの古民家にたどり着きます。

 

そして、倒れ気を失っているナマハゲ男のお面を外してみると、おぞましい素顔が!

 

更に、風摩を追ってきた、森の中の謎の研究施設の研究員・光武もこの古民家にたどり着きます。

 

 

 

古民家内の佐竹・佐久羅・益信

 

この古民家で新郎・佐竹、新婦・佐久羅、佐久羅の父・益信、案内人の新開、研究員・光武、そして風摩と縛り付けられたナマハゲ男の7人は夜を過ごす事となります。

 

しかし、ここから恐怖の夜が始まります!
(まさに、地獄の7人?!)

 

 

 

舌を抜かれた新開

 

一体、彼らに何が起こるのか?!

 

そして、彼らは生きて帰れるのか?!

 

そもそも、彼らは何者なのか?!

 

 

 

クローン

 

そして、彼らを監視し、追跡する謎の研究組織の目的は?!

 

といったお話となってまいります。

 

 

 

感想

 

とにかく、すべての登場人物が胡散臭く、終始不穏な空気で溢れていました。

 

その中でも、新婚カップルと新婦の父親を乗せた車中の険悪な空気は最悪!
(まさにホラー!)

 

これから、人生の門出である明るい結婚式に向かう人達とは到底思えませんでした。

 

...そう、まるで地獄の待つ未来に向かっているような...。
(新婦・佐久羅役の河野仁美さんは可愛らしく魅力的だった)

 

それと、”擬態”をテーマにしているので、あるキャラが大人から子供に、子供から大人に変わるシーンがあったり、幻想も相まってか、ちょっと難解でした。

 

また、正体を隠している者もいて、やはり”擬態人間”という事なのだと思いました。

 

また、風摩が幻想の中で、姿はそのまま、幼児退行してしまった時の表情が印象的で見事でした!
(素晴らしい演技!)
(この風摩を演じた杉山樹志さん、まだお若いのに亡くなられたのは残念です。
ご冥福をお祈りいたします。)

 

 

 

ナマハゲ男に首をはねられる警官と風摩

 

死霊のようなナマハゲ男

 

ホラー映画としても、残虐シーンや、超有名ホラー洋画のシーンのオマージュもあり、楽しめました。

 

最後に、個人的には児童虐待と非人道的合理主義者に鉄槌が下された印象でスカッとしました。

 

 

 

主な登場人物/キャスト

 

  • 丸山風摩

    本作主人公。 息子・蓮とともに森の中で目を覚ます。 彼は何者なのか... / 杉山樹志

  • 丸山蓮

    風摩の息子。 彼も風摩と並び、何者なのか複雑

  • 佐竹徹森

    森の中を車で結婚式場に向かっていた新郎。 人間的にはどうなのか...胡散臭い印象 / 望月智弥

  • 元川益信

    新婦・佐久羅の父。 会社経営者のようだが、とてもぶっきらぼうで新郎・佐竹を馬鹿にし、感じの悪い男 / 田中大貴

  • 元川佐久羅

    佐竹の新妻で元川益信の娘。 結婚式場へ向かう途中の車内では比較的まともに見えた人物 / 河野仁美

  • 新開真里

    結婚式場への案内人兼運転手。 本当にこんな山奥で結婚式場へ車で向かっているのか、やはり胡散臭い印象 / 坂井貴子

  • 光武蔵人

    風摩や蓮を使って何らかの実験をしている研究組織の研究員。 アフロのようなヘアースタイルをしている。 風摩と蓮を追って施設を出た / 桂弘

  • 永田絵麻

    光武と同じく、風摩と蓮を実験台にして謎の研究をしている組織のスタッフ。 なかなかの美人だが、態度は高飛車で冷酷 / 宮下純

  • 丸山英之

    風摩の父親と思われる男。 風摩の過去の幻想?に現れ、彼を虐待していた様子が伺える。 現在の生死は不明 / 超智貴之

 

 

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