プラットフォーム【シチュエーションホラー映画】
謎の多階層の部屋に閉じ込められた者達の、毎日最上階から運搬される料理をめぐる争いと打開を描く。
果たして彼らは生きて脱出できるのか?!
作品解説・あらすじ
2019年公開のスペイン製シチュエーション/スリラー/SFホラー映画です。
”穴”と呼ばれる多階層の建物の部屋に閉じ込められた者たちの、毎日最上階から運搬される部屋中央の台座の料理をめぐる争いと打開を描いたお話です。
まず冒頭、目が覚めた男ゴレン。
そこはまるで牢屋のような、中央が吹き抜けになっている部屋です。
その吹き抜けを覗いてみると、この建物は何層にもなっている事に気が付きます。
そして、ゴレンのいるこの部屋に老人トリマガシがいます。
ゴレンは彼に部屋の事を聞きます。
しかし、この老人トリマガシ、卑屈な性格なようで、簡単には教えてくれません。
どうやら、この建物の過酷な環境が関係しているようです。
そうこうしているある時、部屋中央のエレベーターの台座から料理が運搬されてきました。
しかし、少し食い散らかされています。
最上階から下に向かって降りてくる仕組みのようなので、上の階の者が食べたからでしょう。
それでもゴレン達のいる階は比較的上層のためか、料理は結構残っています。
そう、この建物では、最上階から部屋中央の台座に料理が置かれ、下に降りゆき、各階層に一定時間止まり、その間に部屋の者たちは再び台座が下に降りる前に料理を食べるという仕組み!
故に下の階層の部屋の者たちほど料理を食べられる可能性が低くなるという過酷な仕組みです!
また、各階層の部屋には2人づついて、料理をめぐり殺し合いも起きているようです。
そして、一定期間(約一ヶ月)が経過すると、別階層の部屋に移されます。
何階に移されるかは時の運、全く分かりません。
とりあえず毎日料理にありつけて余裕もあり、トリマガシとそれなりに仲良く過ごしているゴレンですが、一ヶ月が経過し、目を覚ますと、ベッドに縛り付けられています。
そこは、かなり下の階層の171階!
先に目覚めたトリマガシに縛り付けられたようです!
こんな下階層では、料理は残らないとふみ、先手をうったようです。
なんと、このトリマガシ、一ヶ月間、ゴレンを食べて生き延びる算段のようです!
なんという狂気!
窮地に立たされたゴレン。
この絶望的状況の中、ゴレンは生き延びる事ができるのか?!
そして、彼と建物の者たちの運命やいかに?!
という展開となります。
感想
”穴”建造者(または映画製作者)が”分け与える”思想を強要しているようにも感じてしまいました。
この点は、賛否両論、分かれる所だと思います。
この過酷な状況下、主人公ゴレンは”穴”を作った者にどう訴えるかという所がポイントですね。
ゴレン達はどう切り抜け、お話が展開してゆくのか、おもしろい映画でした。
主な登場人物/キャスト
- ゴレン
本作主人公。 髭をたくわえた男。 ”穴”の人々を救うべく、奮闘し始めるが... / イバレ・マサゲ
- トリマガシ
冒頭、目が覚めたゴレンと同じ部屋にいた老人。 卑屈で心の底が見えない印象 / ソリオン・エレギオール
- イモギリ
後に”穴”でゴレンと同部屋になった中年女性。 元”穴”の入室面接官のようで、病気のため余命いくばくもないらしい。 犬を持ち込んでいた / アントニア・サン・ファン
- ミハル
台座の上に乗り移動し、他の階の者たちを殺している謎の女性。 娘がいるというが、真偽不明 / アレクサンドラ・マサンカイ
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