マーターズ【スプラッターホラー映画】
若い女性を使い、極限の苦痛を以って死の世界の存在を探求する者達と、それらに抗う犠牲者たる女性達を描く。
作品解説・あらすじ
2008年公開のフランス/カナダ合作のスプラッターホラー映画です。
監督は『ゴーストランドの惨劇』のパスカル・ロジェが努めています。
若い女性を使い、極限の苦痛を与えて死後の世界を目の当たりにさせるなどして探求する者達と、それらに抗う犠牲者たる二人の女性の運命を描いています。
まず冒頭、時は1970年代初め。
汚れ、傷を負った少女が何者かに監禁され拷問されています!
しかしこの少女、うまく見張りのスキを突いて脱出します。
負傷した足を引きずりながら泣き叫び助けを求める少女...!
しかしその後、普通の暮らしに戻って体の傷が癒えても心の傷はとてつもなく深く、癒えません。
大きなトラウマを抱えながら生活する少女リュシー...。
唯一、心を開いた友達が、少女アンナです。
リュシーは、恐ろしい幻を見たりしながら怯え、大きくなっていきます。
そして15年後...。
大人になったリュシー、なんと、銃で武装し、ある4人家族の家に侵入します!
なんと、その4人を射殺!!
一体、リュシーはどうしてしまったんでしょう?!
この家族に何か恨みでもあったのでしょうか...?!
その後、この家でリュシーはアンナに連絡を取ります。
驚き駆けつけるアンナ。
しかしその後、既に誰もいないはずの家に、何か不気味な者がリュシーを襲います!
果たして”それ”は何なのか?!
リュシーが4人家族を皆殺しにし、アンナ以外誰もいないはずのこの家での恐ろしい惨劇が、ここから始まるのです!
さあ、リュシーとアンナの運命は?!
そして、世にも恐ろしい真実とは?!
といった展開となってまいります。
感想
まず、とにかくこの映画、中盤以降、目を覆いたくなるなるような酷いシーンが続きます。
(なんと言っても、あのロジェ監督作品ですからね!)
ある者達は、主人公アンナやリュシーを徹底的に痛めつけ苦しめる訳ですが、何故そうのような事を行うのかが、この物語の鍵です。
それにしてもアンナは心優しい女性ですのに、とてつもなく酷い目に遭う運命にあり、気の毒でなりません。
終盤の展開は酷くも非常に興味深く、個人的に大きな余韻が残った見事なホラー映画だと思いました。
あと、後に製作されたリメイク版、私は未鑑賞なのですが、鑑賞された方々の評価は、このオリジナル版に比べて今ひとつのようですね〜。
ロジェ監督の他の作品(『屋敷女』等)を観てみたくなりました。
(『ゴーストランドの惨劇』は鑑賞しましたが、こちらも酷いです)
主な登場人物/キャスト
- リュシー
少女時代、監禁され拷問を受けた女性。 大人になっても大きなトラウマを抱え、暴走するが...。 アンナは唯一の理解者 / ミレーヌ・ジャンパノイ
- アンナ
本作主人公。 リュシーの少女時代からの理解者でもある。 親切で心優しい女性 / モルジャーナ・アラウィ
- マドモアゼル
女性らを拉致/拷問する集団を統括していると思われる謎の老女 / カトリーヌ・べジャン
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