ハウス・ジャック・ビルト【サイコホラー映画】
殺人を続ける過程で自分の美学/芸術を追求する殺人鬼の12年間を描く!
果たしてその結末は...?!
作品解説・あらすじ
2018年公開の、デンマーク/フランス/ドイツ/スウェーデン製サイコホラー映画です。
マット・ディロンが主演を努めています。
殺人を続ける過程で自分の美学や芸術を追求する殺人鬼ジャックの、最初の殺人からの12年間を描くお話です。
155分の長編映画で、”第○の出来事”といった感じで区切られ、章ごとにタイトルがつきます。
(ジャックがタイトルの書いたプレートを持つ事もあります)
まず冒頭、時は1970年代、車を運転中のジャックは山道で、車が故障し立ち往生している女性に助けを求められます。
露骨に嫌な顔をしながらも、しぶしぶ助けに応じるジャック。
しかし、修理屋に修理してもらってもまた故障するなど、事はうまく運ばず、女性はジャックを馬鹿にし、罵倒し始めます。
それにしてもこの女性、最初から、手助けしているジャックに感謝の気持ちも見せず、信じられないほど横柄な態度です。
怒りが頂点に達したジャックは、ジャッキで彼女の頭を殴打し、殺してしまいます!
(恐らく、ジャックの初めての殺人だと思われます)
その後も、自身が語り手となって、夢である建築家になる事や、自分の美学・芸術を語りながら殺人を繰り返してゆきます。
その死体も罪も積み上がってゆく一方、キレイ事で殺人を正当化しているようにも見えます。
そして、時々、何者か、ジャックの語りの聞き手と思われる人物の声が聞こえてきます。
何者なのでしょう...?
さあ、殺人を続け、自身の人生の答えを追求していると思われるジャック。
その人生の結末や如何に?!
感想
まず、殺人鬼ジャックは何かこう、恐ろしい魅力があり、それは、演じているマット・ディロンの魅力と演技力が大きいのかと思いました。
あと、マット・ディロン、実年齢より全然若く見えますね〜。
また、このジャックという男、御大層な芸術をみだりに語りながら、家族・恋人も葬り去ってしまう鬼畜に過ぎないという印象です。
(個人的に、地球上で人間が自分と彼(ジャック)だけになっても、絶対友達になりたくない!逃げる!)
終盤の展開は、想像もしませんでしたが、殺しの美学とやらの代償を鑑みるに、納得できるラストだと思いました。
サイコホラー映画として、大変楽しめた作品でした。
ただ、殺人の描写など、かなり残酷なので、ゴア描写など苦手な場合は注意が必要です。
主な登場人物/キャスト
- ジャック
主人公。 建築家になる事が夢の殺人鬼。 強迫性障害(自分にとってマイナスになるような事を繰り返してしまう精神障害)を患っている。 劇中でもそう思われるシーンがある / マット・ディロン
- 車が故障して立ち往生している女性
助けを乞う立場にありながら、ジャックに対して横柄な態度をとる女性 / ユマ・サーマン
- シンプル
ジャックの恋人。 本名はジャクリーンで、ジャックに勝手にそう呼ばれていた / ライリー・キーオ
- ヴァージ
ジャックの語りの聞き手となっている謎の人物 / ブルーノ・ガンツ
- ソニー
車の修理屋
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