デス・フロア【ホラー映画】
会社のエレベーターが故障し閉じ込められてしまった男の脱出劇!
しかし、外は...?!
作品解説・あらすじ
2017年公開のイタリア製ホラー映画です。
会社のエレベーターが故障し、閉じ込められてしまった男の、恐怖の脱出劇を描いた物語です。
まず冒頭、主人公クラウディオが、運転手付きの車で通勤し、出社するシーンが描かれます。
このシーンで分かるのは、このクラウディオという男、既婚者で、会社では権力を持ち、優秀ではありますが、尊大で浮気者である事が伺えます。
社内に入りエレベーターに乗ると、一緒に乗っていた同僚の女性マルタに迫り始めます。
このマルタという女性、クラウディオとかつて不倫関係にあり、別れたようです。
それで、クラウディオがよりを戻そうと強引に迫ったという訳です。
やはりこの男、仕事は優秀かも知れませんが、人間的には褒められたものではないようです。
マルタがエレベーターを降り、一人になったクラウディオですが、ここでトラブル発生!
エレベーターが停止してしまいます。
大事なミーティングがあるというのに、困った事になってしまいました。
携帯で警備の者に連絡を取ったりしますが、エレベーターは動きません。
ミーティングで取引相手を待たせてある部下にも連絡を取りますが...。
しかし、あちこち連絡するうちに、何か妙な事にクラウディオは気づきます。
何かに襲われたか、悲鳴が聞こえたり...。
妻にも連絡しますが、何かとんでもない事が外では起きているようです!
なんとか扉をこじ開けて脱出を試みるクラウディオですが、何かに引っかかっているのか、扉は少ししか開きません。
扉を覗いてみますと、なんと、逃げ惑う人々が!
その後を、何か異常な者たちが追ってきます!
なんと、その異常者達、エレベーターに閉じ込められているクラウディオに気づいてしまいます!
恐怖で凍りつくクラウディオ!
この、死体のような恐ろしい異常者達は一体?!
外で何が起こっているのか?!
そして、クラウディオは生きて脱出する事ができるのか?!
といった展開となります。
感想
この映画の個性的な所は、大半がエレベーター内のシーンであるという事です。
それが閉鎖的恐怖が見事に再現されておもしろかったです。
(この場合、主人公クラウディオの恐怖ですね)
そして、主人公クラウディオです。
人としては、いけ好かなくて、褒められたものではありませんが、恐ろしい目に合う内に、恐怖と向き合い、人間的成長が垣間見えた印象です。
私も最初、”まさか、こんな横柄なスケコマシ男が主人公じゃないだろうな?! こんなの、序盤で退場だろう”と思ったら、本当に主人公で一瞬失望しましたが、このクラウディオの心境変化もおもしろかったです。
そして、数多くは出ませんが、”異常者”の造形もグロテスクで見事に再現されていた印象です。
個人的には、密室系ゾンビホラーという、変わったホラー映画として楽しめました。
主な登場人物/キャスト
- クラウディオ
主人公。 会社の重役でなかなか優秀なようだが、尊大かつ浮気者 / アレッサンドロ・ロヤ
- サラ
取引相手を待たせているクラウディオの部下 /ビアンカ・フリシェリ
- シルヴィア
2ヶ月前に入社した可愛らしい女性 / ベネデッタ・チマッティ
- ロレーナ
クラウディオの妻 / カロリーナ・クレシュンティーニ
- マルタ
クラウディオの元浮気相手 / エウリディーチェ・エビータ・アクセン
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