クロールスペース【スラッシャー・ホラー映画】
美人だけに部屋を貸し、殺人を繰り返すアパート大家の元医師ガンサーから逃れられるか?!
作品紹介・あらすじ
1986年公開の米スラッシャー・ホラー映画です。
美人だけに部屋を貸し、いずれはその住人を殺してしまうアパート大家の元医師のお話です。
この変態殺人鬼ガンサーを演じるのは、本物の異常者として知られる怪優クラウス・キンスキーです。
まず冒頭、アパート大家の元医師の男ガンサーが、自分自身の頭に拳銃を突きつけて、なんと引き金を引いています!
マグナムのリボルバーに弾を一発だけ込めて引き金を引くロシアン・ルーレットというゲームのようです!
幸い(?)、銃弾は発射されませんでしたが、このガンサーという男、正気ではありません。
このガンサー、部屋を借りに来た男性には、部屋が空いていても、貸さずに追い返してしまいます。
その一方、アパートを訪れた若くて可愛らしい女性ロリーには喜んで部屋を貸す始末。
見てみますと、このアパートの住人、みんな若い女性です!
それからというもの、このガンサー、不気味な行動が目立ちます。
新入りのロリーと住人の女性たちが、たくさんのスイーツやお酒を楽しみながら部屋で女子会をしている所に、部屋に仕込まれた穴からネズミを放ったり、覗き穴から覗いたり...。
更に自分の研究室には、口に何かされて喋れない元住人らしき女性を檻に監禁しているようです!
このガンサーという男、正真正銘の超変態!
また、ロリーに何度も自分の部屋に誘おうとしたりと、嫌らしくてしつこく、危険な男です。
そしてある日、スタイナーという男性が、ガンサーを訪ねてきます。
彼は、ガンサーを数年間追っていたようです。
どうも、ガンサーを殺人犯として疑っている様子です。
医師だった頃、スタイナーの兄を殺したと...。
そう、このガンサー、この後、その真の恐ろしさを見せ始めます!
さあ、この変態殺人鬼ガンサーは、今後、何をしでかすのか?!
そして、ロリーとアパートの女性たちや、スタイナーの運命は?!
といった展開となってまいります。
感想
まず、ガンサー役のクラウス・キンスキーの迫真の演技が見事です!
冒頭でも述べましたが、本物の異常者としても知られる彼です。
この人、演じていないのでは?!
と思ってしまうほどです。
だってそうでしょう。
異常者に異常者を演じてもらう訳ですから、演じる必要ない訳ですよ!
『ムカデ人間』シリーズのハイター博士も、『羊達の沈黙』シリーズのハンニバル・レクター博士も、劇中は恐ろしいですが、それは所詮、演技です。
(本当は普通の人!)
なので、怪優クラウス・キンスキーの超個性的魅力が詰まった作品だと思います。
また、タイトルにもなっている手の込んだ仕掛けも見所です。
個人的には、大変貴重なスラッシャー・ホラーで名作という印象です。
主な登場人物/キャスト
- ガンサー
アパートの大家で元医師。 美人にしか部屋を貸さない異常者 / クラウス・キンスキー
- ロリー
新しくガンサーのアパートの住人になった女子大生。 ガンサーに好意を持たれている様子 / タリア・バルサム
- ソフィー
アパートの住人で、ピアノと歌が上手な色っぽい女性 / タネ・マクルーア
- ハンク
ソフィーの恋人 / アボット・アレクサンダー
- ハリエット
アパートの住人で、カールのかかった髪型の女性。 ガンサーに少し好意を持っている様子 / バーバラ・ウィナリー
- ジェシカ
アパートの住人で、金持ち男性が大好きな様子 / キャロル・フランシス
- J・スタイナー
メガネをかけた男性で、ガンサーを数年追っていた / ケネス・R・シッピー
- アルフレッド
ヒゲをたくわえたセレブ風の男。 ジェシカが部屋に誘い口説こうとしているらしい / ジャック・ヘラー
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