アマデウス(ディレクターズカット)【ヒューマンドラマ映画】 実在した2人の音楽家・宮廷作曲家サリエリとモーツァルトの確執を描く。
作品解説・あらすじ
1984年公開の、実在した2人の音楽家・宮廷作曲家アントニオ・サリエリと、天才ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの確執を描いた戯曲『アマデウス』のブロードウェイショーの映画化作品です。
この”ディレクターズ・カット版”は、公開当時カットされていた20分のシーンをデジタル技術を駆使して復元した完全版で、180分もの長編映画となっています。
(公開当時は158分)
まず冒頭、自殺を図り、オーストリア・ウィーンの精神病院に収容された老人サリエリ...。
彼は、”モーツァルトを殺したのは私だ!”と叫び嘆いています。
このシーンから、サリエリが、訪ねてきたフォーグラー神父に昔話を語り始めます。
その際の、サリエリの回想が映画の本筋となり物語が進んでまいります。
時は遡り、サリエリが、地位と名誉ある宮廷作曲家だった頃のお話となります。
宮廷作曲家は、時の王侯貴族の要望に沿って作曲/披露します。
(その他、音楽に関する業務も行ってました)
多くの人々から尊敬されているサリエリ。
そんな時、天才音楽家・モーツァルトに出会います。
このモーツァルト、音楽家としては、大変天才的である反面、人間的には破天荒で下品、浪費癖があり嫁泣かせときています。
皇帝ヨーゼフ2世の前でも、場を凍りつかせるような、下品な高笑いをするなど、かなり変わった人物です。
そんなモーツァルトを、サリエリは軽蔑・嫌悪し嫉妬する一方、その天才的な音楽の才能を誰よりも高く評価し、感服しています。
一方のモーツァルト、初めはサリエリを侮辱するような行動(本人は悪気はない模様)をして、彼の怒りを買います。
それは、モーツァルトに対して殺意を抱かせる程でした。
ここで、サリエリとモーツァルトの愛憎入り交じった、当時のオーストリア宮廷音楽を主とした物語の幕開けとなる訳です。
果たして、サリエリは、本当にモーツァルトを殺害したのか?!
感想
サリエリとモーツァルトとのやり取り・心境の変化は、大変見所を感じました。
その過程で、様々なオーケストラやオペラを楽しめました。
また、劇中、いくつかのスイーツが登場し、サリエリが解説するシーンがあり、楽しめた要素でもあります。
そして、モーツァルトの場違いで破天荒な行動が、本当に浮いてて目立ち、この映画の面白い部分の1つだと感じました。
(この映画で、私のモーツァルトのイメージがちょっと変わってしまいましたが...)
最後に、やはりなんといっても、俳優さんの演技が素晴らしい!
(特にサリエリ!モーツァルト、ヨーゼフ2世も!)
セットや町並みも、プラハで撮影したそうですし、美しく素晴らしかったです!
あまり18〜9世紀のヨーロッパ音楽に詳しくない私でも楽しめた映画でした。
主な登場人物/キャスト
- アントニオ・サリエリ
時のオーストリア皇帝ヨーゼフ2世に仕える宮廷作曲家。 天才音楽家モーツァルトを軽蔑する一方、才能の高さに感服している / F・マーリー・エイブラハム
- ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
若き天才音楽家。 作曲・演奏などに卓越した才能を発揮するが、人間的にはかなり個性的で問題ある人物 / トム・ハルス
- フォーグラー神父
サリエリが収容された精神病院で、彼の過去の話の聞き手となる人物。 この時のサリエリの回想が映画のシーンの大半を占める / リチャード・フランク
- カテリーナ
オペラ歌手。 サリエリの想い人 / クリスティーン・エバーソール
- コンスタンツェ
モーツァルトの妻。 夫の浪費癖で生活が困窮してしまっているせいか、お金にうるさい部分がある / エリザベス・ベリッジ
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